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溝口勇児と本田圭佑に何があった?WEIN騒動の全経緯と2026年現在の関係を徹底解説

有馬 莉子 有馬 莉子 • 更新: • 公開: • 読了約 27 分
目次

2人の関係を決定的に変えたのは、WEIN挑戦者FUNDの経営方針や資金管理、組織運営をめぐる対立でした。特に問題が表面化したのは2020年12月1日の経営会議です。本田氏ら旧経営陣が溝口氏に退任を求める事態となり、翌2021年2月19日には本田氏と高岡氏を含む代表パートナーらが退任しました。

2026年11月現在、溝口氏はWEIN/BACKSTAGE Groupの経営を続け、BreakingDownやREAL VALUEなどの事業を展開しています。一方、本田氏との関係については、共同事業の再開や正式な和解を発表した公的資料は確認できません。つまり、かつての共同経営関係が解消されたことは明らかですが、現在の個人的な関係まで断定できる状況ではありません。

【結論】溝口勇児と本田圭佑に何があった?対立の全体像

溝口勇児本田圭佑何があった

最初に押さえておきたいのは、今回の騒動が単なる友人同士のけんかや、SNS上の不仲説ではないという点です。

2人は2020年、元ネスレ日本社長の高岡浩三氏とともに、スタートアップ支援を目的とするWEIN挑戦者FUNDを立ち上げました。本田氏が溝口氏に声をかけたことが共同プロジェクトの出発点であり、当初は互いの経験やネットワークを生かす前向きな関係でした。

しかし、事業が動き始めると、経営判断の進め方や情報共有、資金の管理、従業員への対応などをめぐって不満が蓄積します。

2020年12月1日の経営会議では、溝口氏に対して経営から退くよう求める動きが発生。本田氏も溝口氏に対して厳しい姿勢を示しました。

NewsPicksが2021年2月26日に掲載した本田氏の独占インタビューでは、2020年12月1日の出来事を振り返り、溝口氏に「ミゾ、がっかりしたよ」と伝えたことが紹介されています。

「ミゾ、がっかりしたよ」

この言葉は、かつて自ら溝口氏を誘ってファンドを立ち上げた本田氏の失望を象徴しています。

ただし、対立の原因を溝口氏個人の性格や本田氏との相性だけに求めるのは正確ではありません。報道から浮かび上がる中心的な問題は、共同経営者間の信頼とコーポレートガバナンス(企業統治)の崩壊でした。

【発端】WEIN挑戦者FUNDとは?溝口勇児・本田圭佑・高岡浩三の関係

WEIN騒動を理解するには、そもそも3人がどのような目的でファンドを設立したのかを知る必要があります。

2020年5月に発表された挑戦者支援プロジェクト

WEIN挑戦者FUNDは、2020年5月28日に設立が発表されたベンチャー投資ファンドです。

共同創業者兼代表パートナーとして名前を連ねたのは、次の3人でした。

  • 溝口勇児氏:FiNC Technologiesの創業者。事業の立ち上げや組織運営を主導した起業家。
  • 本田圭佑氏:元日本代表サッカー選手。選手活動と並行して投資家・事業家としても活動。
  • 高岡浩三氏:元ネスレ日本代表取締役社長兼CEO。大企業経営の経験を持つ経営者。

TechCrunch Japanの2020年5月28日の設立報道によると、WEINの名前は「Well-Being」と「Link」を組み合わせた造語です。

目指していたのは、スタートアップへの投資だけではありません。自ら事業を創造し、大企業やスタートアップとの共同事業を展開することで、社会課題の解決を目指す構想でした。

掲げていた中心的なテーマは、21世紀の課題と位置づけた「孤独・退屈・不安」です。

本田圭佑が溝口勇児を誘った理由

2人の関係が最初から悪かったわけではありません。

TechCrunch Japanのインタビューで溝口氏は、FiNCの代表を退任することを知った本田氏から連絡を受け、共同で挑戦する話が始まったと説明しています。

本田氏は2021年3月のDIAMOND SIGNALのインタビューでも、溝口氏がFiNCの代表取締役CEOを退任した際、自分から連絡したことを明かしています。

つまり、2人は対立する以前に、互いの能力や挑戦する姿勢を評価していた関係でした。

本田氏には投資家としてのネットワークがあり、溝口氏にはスタートアップを立ち上げて成長させた経験がありました。そこに高岡氏の大企業経営の知見が加わることで、強力な起業家支援組織になると期待されていたのです。

WEIN隊には約1,300人が参加

2020年6月23日に発表されたWEIN挑戦者FUNDの公式プレスリリースでは、創業支援コミュニティー「WEIN隊」の第0期メンバーとして1,300人が加入したと報告されています。

応募者は約4,000人に達し、起業家や企業経営者、投資家、学生など幅広い層が参加を希望しました。

それだけに、設立から約9カ月で経営陣が分裂したことは、単なる社内人事の問題にとどまらず、投資家や投資先、参加者にも影響する重大な出来事だったのです。

【時系列】WEIN騒動の経緯を2020年から2021年まで整理

WEIN騒動は、2020年12月1日に突然始まったように見えます。しかし、Business Insider JapanやNewsPicksの当事者インタビューを読むと、その前から経営陣の間で不満が蓄積していたことが分かります。

時期 出来事 確認できる内容
2020年5月28日 WEIN設立発表 溝口勇児・本田圭佑・高岡浩三の3人が共同創業者として参加。
2020年6月23日 WEIN隊始動 約4,000人の応募から1,300人が第0期メンバーに選ばれる。
2020年8月ごろ 経営陣間の不満が顕在化 採用や事業立ち上げ、情報共有などをめぐる問題が報道される。
2020年11月 グループ事業を拡大 WEIN Financial Groupなどの設立や本田氏の投資枠が発表される。
2020年12月1日 経営陣の対立が表面化 溝口氏に代表退任とグループからの退陣を求める動きが発生。
2021年2月19日 代表パートナーらが退任 本田氏・高岡氏ら溝口氏以外のGP3人と、グループ会社代表1人が退任。
2021年2月25〜28日 当事者インタビューが相次ぐ 溝口氏、本田氏、高岡氏、西本博嗣氏らがそれぞれの見解を公表。
2021年3月19〜20日 会社側の説明と溝口氏の発信 公式報告が公表され、溝口氏はファンド解散とLPへの返金方針を説明。

2020年8月ごろから始まっていた意思疎通の問題

Business Insider Japanの2021年2月27日の報道では、溝口氏自身が採用やプロジェクトの進め方について、他の経営陣との情報共有が十分でなかった場面を認めています。

例えば、溝口氏が採用したい人材について、西本博嗣氏の面接を経ずに採用したケースや、プロジェクトの立ち上げが事後報告になったケースが紹介されています。

同報道によると、2020年8月には本田氏と西本氏との電話会議で、西本氏から不満が伝えられていました。

つまり、12月1日の会議は突然の感情的な衝突というより、経営上の不満が数カ月にわたって蓄積した末の決裂だったと考えられます。

2020年12月1日、退任要求が突きつけられる

NewsPicksの溝口氏インタビューによると、当日の午前9時から開かれた経営陣の定例会議には、溝口氏、本田氏、高岡氏、事業会社の代表者、CFO、経理担当者らが出席していました。

この会議で旧経営陣側から溝口氏に対する退任要求が出されました。

溝口氏は、この動きを西本氏を中心とした旧経営陣によるものと説明しました。一方、高岡氏は、企業統治上の問題を確認する動きを主導したのは自分だったと説明しています。

同じ会議についても、当事者によって認識が異なっていたことが分かります。

2021年2月19日、本田圭佑と高岡浩三が退任

最終的に、2021年2月19日付で溝口氏以外のファンド代表パートナー3人と、グループ会社1社の代表が退任しました。

本田氏と高岡氏もファンドを離れ、当初の共同経営体制は事実上終了しました。

NewsPicksの当時の報道では、ファンドには8億7,000万円が集まっていたとされ、LP(有限責任組合員)による解散要求も報じられました。

【対立理由】溝口勇児と本田圭佑が決裂した3つの問題

WEIN騒動の核心は、経営権をめぐる争いだけではありません。複数の問題が重なり、共同経営者同士の信頼が失われたことにあります。

1. 資金管理と投資判断をめぐる不信感

最も大きな争点の一つが、グループ内のお金の流れと投資判断の進め方でした。

高岡氏はBusiness Insider Japanの取材に対し、共同経営者であるはずのパートナーたちが資金の流れを把握できていなかった点に疑問を持ったと説明しています。

高岡氏によると、経理を精査した結果、経営陣が把握していない資金の流れがあったといいます。

また、DIAMOND SIGNALやNewsPicksの報道では、旧経営陣側が問題視した内容として、他のGPに十分相談せずに投資を実行したことや、経費・経営判断の透明性に関する懸念が紹介されています。

一方、溝口氏は資金の使い方について、経営上の合理的な判断に基づくものであり、西本氏や本田氏の代理人らにも家賃や報酬の仕組みなどを説明していたと反論しました。

ここで重要なのは、資金の流れをめぐる指摘と、横領や着服などの犯罪行為が認定されたという話は別だという点です。報道で確認できるのは、経営陣間で資金管理の透明性に対する認識が食い違っていたということです。

2. パワハラ・モラハラ疑惑と従業員への対応

もう一つの大きな争点が、溝口氏のマネジメント手法でした。

旧経営陣側は、溝口氏のパワハラやモラハラによって従業員の休職・退職が発生したと指摘しました。NewsPicksやDIAMOND SIGNALの報道でも、この問題は対立の主要な理由として取り上げられています。

Business Insider Japanは、従業員へのパワハラをめぐる指摘について、パニック障害を患った従業員がいたとの主張も紹介しています。

これに対して溝口氏は、自身の行為について否定的な指摘を受け入れず、問題となった従業員とは一度しかミーティングをしていないと説明しました。

つまり、パワハラ疑惑については、旧経営陣側の指摘と溝口氏側の反論が存在します。疑惑が報じられたことと、個々の行為が第三者機関や司法によって確定したことを同一視することはできません。

3. 経営者としての価値観とガバナンスの違い

一連の対立を理解するうえで、最も重要なのが企業統治に対する考え方の違いです。

高岡氏は、法律に違反しているかどうかだけで経営を判断することはできないと考えていました。

Business Insider Japanの取材で、高岡氏は、法律に触れない場合でも、他のパートナーが納得できない経営の進め方では共同事業を継続できないという趣旨の説明をしています。

一方、溝口氏は、旧経営陣が問題視する具体的な内容を明らかにするよう求めていました。

この違いは、スタートアップ経営における2つの価値観の衝突として捉えられます。

  • 創業者主導型:経営者の判断スピードと実行力を重視する。
  • 共同統治型:投資判断、資金の流れ、採用、人事などを複数の責任者で共有する。

成長を急ぐ組織では、意思決定の速さが強みになります。しかし、複数の投資家から資金を預かるファンドでは、意思決定の透明性と説明責任が不可欠です。

WEINでは、この両者を両立させる仕組みが十分に機能していなかったことが、対立を深刻化させた背景にあったと考えられます。

【当事者の証言】本田圭佑・溝口勇児・高岡浩三の主張を比較

WEIN騒動では、当事者がそれぞれ異なる立場から発言しています。誰か一人の説明だけを読んでも、問題の全体像は見えてきません。

本田圭佑:自ら誘った相手との決別

本田氏は2021年2月26日、NewsPicksの独占インタビューに登場しました。

このインタビューでは、なぜ自ら誘った溝口氏に退任を求める立場になったのか、またファンドの運営に対してどのような問題意識を持っていたのかが語られています。

加えて、2021年3月5日のDIAMOND SIGNALのインタビューでは、今回の騒動について本当はもう話したくないものの、投資家も巻き込んだ問題であるため説明する必要があるという姿勢を示しました。

本田氏にとって、WEINは単なる投資案件ではありません。自ら声をかけて始めた共同プロジェクトであり、その経営が短期間で行き詰まったことへの責任も感じていたと考えられます。

溝口勇児:旧経営陣の指摘に反論

溝口氏は2021年2月25日のNewsPicksのインタビューで、退任要求に至った経緯や資金管理、パワハラ疑惑について自らの見解を説明しました。

その翌日にはBusiness Insider Japanの単独取材にも応じ、ガバナンス上の問題を指摘するのであれば具体的な内容を示してほしいと主張しています。

また、2021年3月20日には自身のnoteで「WEINに関わるすべての方々へ」と題した文章を公開しました。

この中で、騒動について関係者に謝罪し、ファンドの解散とLP投資家への返金方針を説明しています。

「WEIN挑戦者FUNDに対しては解散し、LP投資家にも投資額を全額お戻しすることを目指します」

加えて、今後は交際費を使わないことや、役員報酬を最低1年間受け取らないこと、組織づくりにより深く向き合うことなども表明しました。

この発信は、騒動後に溝口氏が公に示した重要な説明の一つです。ただし、返金を目指すという方針と、実際に全投資家への返金が完了したという事実は区別する必要があります。

高岡浩三:問題の本質はガバナンス

高岡氏は2021年2月27日、NewsPicksのインタビューで騒動について説明しました。

高岡氏が強調したのは、溝口氏との経営に対する考え方の違いです。

特に、投資家から預かった資金を管理する以上、経営者個人の判断だけでなく、他のパートナーが納得できる仕組みが必要だという考えを示しています。

また、Business Insider Japanの取材では、ガバナンスの確認を主導したのは自分だったと説明しました。

溝口氏が問題の中心人物として西本氏を挙げたのに対し、高岡氏は自らが経営統治の問題を重視して行動したと説明しており、対立の構図そのものについても認識が異なっていました。

西本博嗣氏:黒幕説をめぐる反論

WEIN騒動では、西本博嗣氏が対立の中心人物だったのではないかという議論も起こりました。

溝口氏側は西本氏が一連の退任要求を主導したという認識を示していましたが、西本氏は2021年2月28日のNewsPicksのインタビューで、自分が黒幕だという見方に対して説明しています。

この点からも、WEINの内紛は単純な2人の対立ではなく、複数の経営者や幹部の間で信頼関係が崩れていた問題だったことが分かります。

【疑惑の真相】資金管理問題・パワハラ疑惑はどこまで確認されている?

WEIN騒動について検索すると、「お金の私物化」「横領」「パワハラ」などの強い言葉が並ぶことがあります。しかし、当時の報道で取り上げられた指摘と、確定した事実は分けて理解する必要があります。

資金管理問題は何が問題だったのか

高岡氏ら旧経営陣側が問題にしたのは、経営パートナー間で資金の流れが十分に共有されていなかったことや、投資判断の手続きに関する不透明さでした。

これに対し溝口氏は、支出には合理的な理由があり、関係者にも説明していたと反論しています。

NewsPicksの2021年2月27日の高岡氏インタビューでは、ファンドの資金として8億7,000万円が集まっていたことも報じられました。

ただし、集まったファンド資金の総額と、問題視された個々の支出額は別の数字です。8億7,000万円がそのまま不正に使われたという意味ではありません。

パワハラ疑惑は事実として確定したのか

パワハラ・モラハラについては、旧経営陣側が従業員への影響を問題視し、溝口氏は自身の責任を否定するという構図でした。

当時の報道には、休職・退職者が出たとの指摘や、従業員との関係をめぐる証言が掲載されています。一方で、溝口氏は取材に対して反論しています。

こうした状況から、少なくとも当時、職場環境や経営者のマネジメントをめぐって深刻な対立があったことは確認できます。しかし、報道された疑惑のすべてが第三者によって確定した事実として扱われているわけではありません。

噂と確認できる事実の違い

  • 本田氏と溝口氏が対立した:当事者のインタビューや退任の事実から確認できる。
  • 資金管理をめぐる問題があった:複数の関係者が指摘し、当事者間で説明が食い違った。
  • パワハラ疑惑が報じられた:旧経営陣側の指摘があり、溝口氏は反論している。
  • 溝口氏が横領をしたと確定した:当時の報道内容だけから、そのように断定することはできない。
  • 本田氏と溝口氏が正式に和解した:2026年11月時点で、そのような公式発表は確認できない。

この区別を理解しておくことが、WEIN騒動に関する情報を正確に読み解くポイントです。

【2026年最新】溝口勇児と本田圭佑の現在・和解の真相

騒動から約5年半が経過した2026年11月現在、2人の活動はそれぞれ異なる方向に進んでいます。

溝口勇児はWEIN/BACKSTAGE Groupを率いて活動

溝口氏はWEIN騒動後も起業家として活動を続けています。

2022年には株式会社BACKSTAGEを創業し、格闘技コンテンツ「BreakingDown」のCOOなどを務めるようになりました。

その後は、経済エンターテインメント番組「REAL VALUE」、報道・情報発信プロジェクト「NoBorder」、映画事業「YOAKE」などにも関わっています。

2026年1月7日のBACKSTAGEの公式プレスリリースでは、WEIN/BACKSTAGE Groupの代表取締役として溝口氏の名前が掲載され、生成AI、動画クリエイター育成、起業家育成の3分野で教育事業を展開すると発表されました。

また、2026年5月にはウェビナー・SNSマーケティング会社CLOUD WINのグループ会社化も発表されています。

現在の溝口氏は、2020年当時のベンチャー投資ファンド運営だけでなく、エンターテインメント、メディア、教育、マーケティングなどへ活動領域を広げています。

本田圭佑との関係は修復したのか

多くの読者が気になるのは、2人が現在も不仲なのか、それとも和解しているのかという点でしょう。

2021年の騒動では、本田氏が代表パートナーを退任し、溝口氏との共同経営関係が終了しました。溝口氏も自身のnoteで旧経営陣と袂を分かったことに言及し、将来的には互いを認められる関係になりたいという思いを記しています。

「またいつかお互いを認められるような関係になれれば嬉しいです」

これは溝口氏自身が公表した文章に含まれる言葉です。少なくとも当時、全面的な関係修復を公表したわけではなく、将来的な対話や関係改善への希望を示したものと受け取れます。

一方、2026年11月時点で、2人が共同事業を再開した、正式に和解した、あるいは以前のようなパートナー関係に戻ったとする公式発表は確認できません。

したがって、現在の関係については、WEINを通じた共同経営関係は終了しており、その後の和解や親交の実態は公表情報から判断できないという整理が妥当です。

WEINは完全になくなったのか

ここで注意したいのが、2020年のWEIN挑戦者FUNDと、現在のWEIN/BACKSTAGE Groupを混同しないことです。

2021年3月20日、溝口氏は自身のnoteでWEIN挑戦者FUNDを解散・整理する方針を表明しました。LP投資家に対しては、保有株式の売却や精算を通じ、現金または一部株式で投資額を戻すことを目指すと説明しています。

つまり、当初の共同経営者3人で運営する投資ファンドは、当初の形では継続しない方向になりました。

一方、2026年の公式発表では、WEIN/BACKSTAGE Groupという名称で溝口氏が事業を展開しています。WEINという名称が現在もグループ名に使われているからといって、2020年のファンドがそのまま復活したという意味ではありません。

この2つを区別することが、2026年現在の状況を理解するうえで重要です。

【プロの結論】WEIN騒動から読み解く共同経営の難しさ

WEIN騒動から見えてくるのは、知名度や経営実績のある人物を集めるだけでは、強い組織をつくれないという現実です。

本田氏には投資家としてのネットワーク、溝口氏には起業と事業成長の経験、高岡氏には大企業経営の実績がありました。個々の能力だけを見れば、非常に魅力的なチームだったことは間違いありません。

しかし、異なる経歴を持つ経営者が共同でファンドを運営するには、意思決定の権限や資金管理、情報共有、責任の所在を事前に明確にする必要があります。

WEINでは、経営のスピードとガバナンスのバランスが崩れ、パートナー同士の信頼関係を維持できなくなりました。

特に投資ファンドは、創業者個人の資金だけで事業を行う会社とは異なります。投資家から預かった資金を扱うため、経営判断の合理性だけでなく、他のパートナーや投資家がその判断を理解できる透明性が大切です。

これはWEINだけに限った話ではありません。スタートアップの創業者、共同経営者、投資家がそれぞれの役割を果たすためには、次の3つが欠かせません。

  • 意思決定の明確化:誰がどの範囲の決定権を持つのかを事前に決める。
  • 資金管理の透明性:支出や投資判断を記録し、関係者が適切に確認できる仕組みを整える。
  • 組織運営の健全性:従業員が問題を伝えられる環境をつくり、経営者の判断を適切に検証する。

WEIN騒動は、著名な起業家や投資家が集まることと、持続可能な組織をつくることは別問題であると示した事例です。

溝口勇児と本田圭佑の関係に関するよくある質問(FAQ)

Q1:溝口勇児と本田圭佑はなぜ仲が悪くなったのですか?
A1:2020年に共同設立したWEIN挑戦者FUNDで、資金管理、投資判断、パワハラ疑惑、経営方針などをめぐって対立したためです。特に2020年12月1日の経営会議が決定的な転機となりました。

Q2:WEIN挑戦者FUNDはいつ崩壊したのですか?
A2:2020年12月1日に経営陣の対立が表面化し、2021年2月19日に本田圭佑氏や高岡浩三氏らが代表パートナーを退任しました。その後、溝口氏はファンドの解散・整理方針を公表しています。

Q3:溝口勇児のパワハラ疑惑は本当ですか?
A3:旧経営陣側からパワハラ・モラハラの指摘があり、休職・退職者の問題も報じられました。一方、溝口氏は取材で反論しています。報道された疑惑のすべてが確定した事実として認定されたわけではありません。

Q4:本田圭佑はWEINからなぜ離れたのですか?
A4:経営陣間の信頼関係が崩れ、資金管理や組織運営、ガバナンスをめぐる問題が深刻化したためです。本田氏は2021年2月26日のNewsPicksのインタビューで、騒動に至った経緯や自身の考えを説明しています。

Q5:溝口勇児と本田圭佑は2026年現在、和解していますか?
A5:2026年11月時点で、正式な和解や共同事業再開を発表した公的資料は確認できません。かつての共同経営関係が終了したことは確認できますが、現在の個人的な交流の有無までは公表情報から判断できません。

Q6:WEIN挑戦者FUNDは現在も運営されていますか?
A6:2021年3月に溝口氏がファンドの解散・整理方針を表明しています。現在のWEIN/BACKSTAGE Groupは別の事業展開を行っており、当初の0号ファンドが同じ形で継続しているわけではありません。

まとめ:溝口勇児と本田圭佑の対立から分かるWEIN騒動の真相

溝口勇児氏と本田圭佑氏の間に何があったのか。その答えは、2020年に始まったWEIN挑戦者FUNDの経営対立にあります。

本田氏が溝口氏に声をかけ、高岡浩三氏を加えてスタートしたファンドは、挑戦者支援という大きな目標を掲げていました。しかし、資金管理や投資判断、組織運営、ガバナンスに対する考え方の違いが表面化し、2020年12月1日に決裂。2021年2月19日には本田氏や高岡氏らが代表パートナーを退任する結果になりました。

その後、溝口氏はファンドの解散・整理方針を発表し、別の事業領域で活動を続けています。2026年にはWEIN/BACKSTAGE Groupとして教育事業やエンターテインメント、メディア関連事業などを展開しています。

一方、本田氏との関係については、正式な和解や共同事業再開を示す発表は確認できません。

今回の騒動を理解するうえで大切なのは、当事者の発言、報道された疑惑、実際に確認できる経営上の出来事を分けて捉えることです。WEIN騒動は、著名人同士の不仲という表面的な話ではなく、共同経営における信頼、透明性、企業統治の重要性を浮き彫りにした出来事でした。

主な確認資料: WEIN挑戦者FUNDの設立発表、TechCrunch Japan、Business Insider Japan、NewsPicks、DIAMOND SIGNAL、溝口氏本人の2021年3月の発信、2026年のWEIN/BACKSTAGE Group公式発表。

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有馬 莉子
トレンドリサーチャー 有馬 莉子
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映画・ドラマ担当として5年以上の取材経験。cinema領域の公式発表・配信元の告知を一次情報として確認し、確認できない情報は記事に含めない方針です。

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