長谷川豊氏の退社を理解するには、ニューヨーク赴任から降格処分、退社発表、本人のブログ開設までを時系列で確認するのが分かりやすいでしょう。
長谷川豊の経歴と退社までの年表
退社発表の前後に何が起きていたのか
2013年3月27日、フジテレビが退社を発表した時点で、長谷川氏はすでにアナウンサーとしての仕事を離れていました。
4月1日に退社し、翌2日には自身のブログを開設。
4月5日には不正流用疑惑への反論を掲載し、4月8日には住居契約と仮払金について具体的な説明を始めました。
さらに4月13日には、自身の判断ミスと会社への迷惑について謝罪しています。
つまり、退社後のブログは、単なる退職報告ではありませんでした。
自分に向けられた疑惑への反論と、自身の判断に対する謝罪を同時に行う場だったのです。
『とくダネ!』での活躍はどうなった?
長谷川氏は2000年から2010年まで、フジテレビの朝の情報番組『情報プレゼンター とくダネ!』を担当していました。
司会の小倉智昭氏が出演する番組で、ニュースの現場取材やリポートを担い、競馬実況でも経験を積んでいました。
ニューヨーク赴任後も現地から番組に出演していましたが、2012年の処分を境に、テレビ画面から姿を消すことになります。
長年、ニュースを伝える側にいた人物が、自分自身の問題によって報道現場を離れることになった点も、当時の騒動が大きな関心を集めた理由の一つでした。
【退社後から2026年現在】フリーアナウンサーから経営者へ

フジテレビ退社後の長谷川氏は、会社員アナウンサーという立場を離れ、フリーアナウンサーとして活動を再開しました。
その後はテレビ出演だけでなく、講演、執筆、番組制作、会社経営などへ活動領域を広げています。
2013年:フリーアナウンサーとして再出発
退社後、最初の大きな仕事の一つとなったのが、映画『生贄のジレンマ』のプロモーション活動です。
2013年7月14日には、ユナイテッド・シネマ豊洲で行われる舞台あいさつの司会を担当することが発表されました。
同年8月には、TOKYO MXの情報番組『ニッポン・ダンディ』で司会者の代役を務め、約1年3か月ぶりにテレビ出演を果たしています。
退社直後に開設したブログも大きな反響を呼びました。
日刊スポーツやマイナビニュースの当時の報道では、ブログの閲覧数は19日間で約2,400万PVに達したと紹介されています。疑惑への説明を求める読者だけでなく、今後の活動に関心を持つ人も集まりました。
2017年:日本維新の会から衆議院選挙に出馬
2017年には、日本維新の会から千葉1区の公認候補として衆議院議員選挙に出馬しました。
しかし、選挙では落選。比例代表での復活当選も果たせませんでした。
長谷川氏は選挙後、自身の努力や能力が足りなかったと振り返り、政治活動への挑戦について語っています。
この時期にはテレビ出演や政治活動をめぐっても賛否があり、フリーアナウンサーとしての活動は、単純なテレビ復帰だけでは語れないものになっていきました。
2019年以降:広告代理店や番組制作の仕事へ
長谷川氏は2019年に広告代理業のメディアスターツを始めました。
本人が代表を務める会社では、企業やサービスの認知度を高めるためのメディア戦略を展開。テレビ番組の企画・制作などにも取り組んできました。
代表メッセージによると、古舘伊知郎氏が関わったABEMAなどの番組『キャリアドラフト』の制作も、後の人材事業に関心を持つきっかけになったといいます。
2026年10月現在:スターツリンク株式会社の代表取締役
現在の長谷川氏を語るうえで注目したいのが、2026年7月の事業統合です。
本人の会社公式サイトによると、2026年7月1日、長年経営してきた広告代理業のメディアスターツと、有料人材紹介事業のキャリアスターツを統合し、スターツリンク株式会社として新たな体制をスタートさせました。
同社の公式会社概要では、長谷川氏が代表取締役を務めています。
現在の事業は大きく2つに分かれています。
メディア事業
テレビ番組・イベント・CMの制作など。企業や商品の認知度を高めるためのメディア戦略を手掛けています。
有料人材紹介事業
法人営業に特化した転職サイト「キャリアグリット」や、学生向け人材紹介サービス「インターンズクラウド」を展開しています。
また、2026年2月にはフジテレビの情報番組『Mr.サンデー』の放送内容に関する記載漏れ問題について、自身のXで意見を発信しました。
同年5月にはAIアナウンサーの技術についてもコメントするなど、放送業界に関する発言がニュースで取り上げられています。
このように、2026年現在の長谷川氏は、かつてのテレビアナウンサーという肩書きだけでは捉えきれません。
メディア制作と人材事業を手掛ける経営者であり、元テレビ局員として放送業界について発言する人物というのが、現在の活動を理解するうえで適切な姿です。
【長谷川豊がフジテレビを辞めたの理由】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:長谷川豊はフジテレビをクビになったのですか?
A1:公式発表では、2013年4月1日付の退社理由は「一身上の都合」です。解雇と発表されたわけではありません。ただし、前年6月にはニューヨーク滞在関連費用の問題で降格処分を受けていました。
Q2:長谷川豊の横領疑惑は本当だったのですか?
A2:フジテレビ側は滞在関連費用の不正使用を理由に処分したと説明しています。一方、本人は横領を否定し、不動産賃貸契約をめぐるトラブルだったと反論しました。また、自身のブログでは経費処理に関する判断ミスを認めて謝罪しています。両者の説明を区別して理解する必要があります。
Q3:長谷川豊は2026年現在、何をしているのですか?
A3:2026年10月現在、本人の会社公式サイトではスターツリンク株式会社の代表取締役として紹介されています。テレビ番組・イベント・CM制作などのメディア事業と、有料人材紹介事業を展開しています。
まとめ:長谷川豊がフジテレビを辞めた理由と現在を正しく理解する
長谷川豊氏がフジテレビを辞めた理由を一言で表すなら、ニューヨーク支局時代の経費問題による降格処分と、その後の職務環境の変化を経て、本人が退社を選択したことが大きな背景にあります。
今回の経緯で押さえておきたいのは、次の4点です。
1. フジテレビの公式発表は「一身上の都合」だった。
2. 退社前の2012年6月に、滞在関連費用の不正使用を理由とする降格処分を受けていた。
3. 本人は横領を否定する一方、ブログで経費処理に関する判断ミスを認め、会社に謝罪した。
4. 退社後はフリーアナウンサーとして再出発し、2026年現在は会社経営やメディア制作、人材事業にも携わっている。
【プロの結論】退社理由を判断するときに重要なこと
この問題から見えてくるのは、組織における経費管理と、個人が自分の行動を説明する責任の難しさです。
海外赴任に伴う住居確保という事情があっても、会社の仮払金を扱う以上、実際の支出と申告内容の整合性は欠かせません。
一方で、会社の処分理由だけをもって、刑事犯罪が成立したと判断することもできません。
長谷川氏のケースでは、会社側の処分、本人の反論、本人自身による判断ミスへの謝罪という3つの事実を分けて考えることが大切です。
そして、2013年の退社から13年が経過した2026年、長谷川氏はテレビ局の社員ではなく、メディアと人材の事業を手掛ける経営者として新たな道を歩んでいます。
フジテレビを辞めた経緯と、退社後のキャリアは切り離して考えるのではなく、本人がどのように仕事の形を変えてきたのかという視点から見ると、より立体的に理解できます。