ホーム スポーツ ラグビーの「笑わない男」稲垣啓太とは?理由・素顔と2026年最新動向を徹底解説

ラグビーの「笑わない男」稲垣啓太とは?理由・素顔と2026年最新動向を徹底解説

都築 隼人 都築 隼人 • 更新: • 公開: • 読了約 20 分
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ラグビー日本代表のプロップとして活躍し、「笑わない男」の愛称で全国的に知られる稲垣啓太選手。2019年のラグビーワールドカップ日本大会では、アイルランド戦の歴史的勝利やスコットランド戦での代表初トライによって、日本ラグビーの象徴的な存在となりました。

2026年11月現在、稲垣選手は36歳。埼玉パナソニックワイルドナイツに所属し、2月には日本代表候補55人にも選出されています。一方、秋の日本代表欧州遠征メンバーには名前がなく、本人もコンディションとパフォーマンスの向上に取り組んでいる状況です。試合中に笑わない理由、少年時代の野球経験、実は笑顔を見せる素顔、そして現在の代表復帰への課題まで、本人の発言と公式情報をもとに整理します。

【稲垣啓太とは何者?】プロフィールと「笑わない男」と呼ばれるまで

ラグビー笑わない男

稲垣啓太選手は、スクラムの最前列で身体を張るプロップ(PR)として、日本ラグビーを長年支えてきた選手です。

1990年6月2日生まれ、新潟県出身。2026年11月現在36歳で、身長186cm、体重116kg。現在の所属先は埼玉パナソニックワイルドナイツです。

所属チームの公式プロフィールでは、ポジションはPR、ニックネームは「ガッキー」と紹介されています。メディアで定着した「笑わない男」とは別の、チーム内で親しまれている呼び名です。

プロップはスクラムだけを担当する選手ではない

プロップはフォワードの最前列に位置し、スクラムで相手と直接組み合う重要なポジションです。スクラムの安定、密集戦での身体を張ったプレー、ボールを持った際の前進など、多方面でチームを支えます。

稲垣選手の特徴は、強靱な身体だけではありません。日本ラグビーフットボール協会の選手紹介でも、フロントローのイメージを変える走力と機動力が評価されています。

つまり、彼の価値はスクラムの強さだけでは測れません。試合中に何度も身体をぶつけ、味方のために走り、密集の中で次の攻撃につながる仕事を続ける。その献身性こそが、長年にわたって代表とクラブで信頼を得てきた理由です。

【野球からラグビーへ】新潟工業高校・関東学院大学で築いたキャリア

稲垣啓太選手の競技人生を語るうえで欠かせないのが、意外にもラグビーではなく野球から始まったスポーツ経験です。

幼少期から野球に親しみ、新津第二中学校では野球部に所属。小学生時代には強豪チームで4番・捕手を務め、全国大会にも出場した経験があります。

その後、新潟県立新潟工業高校に進学してラグビーを始めました。所属チームの公式プロフィールでは、ラグビーを始めたきっかけについて「兄の影響」と紹介されています。

稲垣啓太の主な経歴と転換点

時期 出来事・所属 主な実績・意味
1990年6月2日 新潟県で誕生 2026年現在36歳
小学生〜中学生 野球に取り組む 捕手としてプレー。勝負への姿勢を学ぶ
2006〜2009年 新潟工業高校 ラグビーを始め、3年連続で花園に出場。高校日本代表にも選出
2009〜2013年 関東学院大学 ラグビー部で活躍。4年時に主将を務める
2013年 パナソニック ワイルドナイツ加入 トップリーグ新人賞などを獲得
2014年11月 日本代表デビュー 国際舞台でのキャリアがスタート
2015年 ラグビーワールドカップ イングランド大会に日本代表として出場
2019年10月13日 スコットランド戦 日本代表初トライ。日本のW杯初のベスト8入りに貢献
2023年 ラグビーワールドカップ 3大会連続となるW杯出場を達成
2026年2月2日 日本代表候補に選出 55人の候補メンバーに名を連ねる
2026年10月 埼玉ワイルドナイツで活動 プレシーズンマッチに出場し、コンディションの向上を目指す

関東学院大学で経験した挫折

新潟工業高校卒業後は関東学院大学に進学。大学ラグビーでも頭角を現し、2011年度の大学選手権ではベスト4を経験しました。

4年時にはラグビー部の主将に就任。しかし、大学生活の最後には関東リーグ戦でチームが31季ぶりの2部降格を経験するという厳しい現実にも直面しています。

順調な成功だけではなく、チームの敗北や競技の厳しさを身をもって経験したことは、その後のプロ選手としての姿勢を考えるうえで重要な背景です。

2013年にパナソニックへ加入

2013年、大学卒業後にパナソニック ワイルドナイツへ加入しました。最初のシーズンからトップリーグ新人賞とベスト15に選ばれるなど、実力を示します。

2014年11月には日本代表デビュー。その後、スーパーラグビーのレベルズやサンウルブズでもプレーし、国内外で経験を積みました。

こうして新潟で野球をしていた少年は、日本を代表するプロップへと成長していきました。

【なぜ笑わない?】本人の発言と野球経験から分かる愛称の由来

稲垣啓太選手の笑わない理由には、少年時代の野球経験と、プロラグビー選手としての勝負に対する考え方が深く関係しています。

野球時代に教わった「相手に隙を見せない」という意識

日刊スポーツの2019年12月の取材記事によると、稲垣選手が野球をしていた小学生時代、試合中に笑顔を見せると監督から「歯を見せるな」と注意されていました。

これは、相手に表情や態度から隙を見せないための指導でした。稲垣選手はその教えを素直に守り、試合中は表情を引き締める習慣が身についたといいます。

その後ラグビーに転向してからも、勝負の場では気を緩めないという意識が続いていきました。

本人が語った、試合中に笑わない理由

2019年11月の日刊スポーツのインタビューで、笑わない理由を尋ねられた稲垣選手は、自身の考えを率直に説明しています。

「試合は戦場。緩んだ表情は弱みを見せるのと同じ」

本人にとって、試合中に笑わないことは単なる癖やキャラクターづくりではありません。相手と真正面から向き合い、勝つために集中するというプロ意識の表れです。

ラグビーは身体同士が激しくぶつかり合う競技です。スクラムでは一瞬の判断や力の入れ方がプレーの結果を左右します。そうした状況で表情を引き締めることは、稲垣選手にとって自分の集中力を保つための自然な姿勢でもあります。

「笑わない男」という愛称はどう生まれた?

興味深いのは、この愛称が本人の意図的なキャラクター設定から生まれたわけではないことです。

2020年10月、バレーボール日本代表の清水邦広選手との対談で、稲垣選手は愛称が定着した経緯について説明しました。

「写真とかがあまり得意ではなくて、ちょっと身構えちゃう」

加えて、愛称がついた経緯について、本人は「事故なんですよ」とユーモアを交えて表現しています。

つまり、写真撮影で自然な笑顔を作ることが得意ではなく、少し身構えてしまう。その表情がメディアで繰り返し取り上げられ、「笑わない男」という印象が強くなっていったのです。

2019年のW杯では、アイルランド戦での勝利やスコットランド戦の初トライという大きな出来事が続きました。それでもカメラの前で表情を大きく変えない姿が注目され、愛称は一気に全国区になりました。

ここで押さえておきたいのは、愛称の由来と本人の競技哲学は別の側面を持っていることです。写真撮影で身構えるという性格的な特徴と、試合中に笑わないという意識が重なり、現在のイメージが形成されました。

【2019年W杯の伝説】スコットランド戦の代表初トライと日本の8強入り

「笑わない男」という名前を日本中に知らしめた最大の舞台が、2019年のラグビーワールドカップ日本大会です。

なかでも、2019年10月13日のスコットランド代表戦は、稲垣啓太選手のキャリアを語るうえで外せない一戦となりました。

代表33キャップ目で初トライを記録

試合は横浜国際総合競技場で開催され、日本はスコットランドに28対21で勝利しました。

注目されたのは前半26分。日本代表が7対7で迎えた場面で、堀江翔太選手、ジェームス・ムーア選手、ウィリアム・トゥポウ選手とボールをつなぎ、最後に稲垣選手がインゴールへ飛び込みました。

これが稲垣選手にとって日本代表33キャップ目での初トライでした。代表デビューから約7年を経て、最高峰の舞台で初めてトライを記録したのです。

プロップはスクラムや密集戦での貢献が大きいポジションです。トライを量産することが主な役割ではありません。そのため、最前列で身体を張ってきた稲垣選手の初トライは、本人にとっても特別な瞬間でした。

歴史的な勝利でも笑顔を見せなかった

日本は前半を21対7で折り返し、後半もスコットランドの反撃を受けながら28対21で逃げ切りました。

この勝利によって日本はプールAを1位で通過。ラグビーワールドカップ史上、日本代表初の決勝トーナメント進出となるベスト8入りを果たしました。

稲垣選手はこの歴史的な試合でも、初トライを決めた直後に大きな笑顔を見せることはありませんでした。

しかし、無表情だからといって喜びがなかったわけではありません。本人は試合後、チーム全体の成長や一体感について語り、仲間への感謝も示しています。

試合中の表情と、内面で感じている喜びは必ずしも一致しません。稲垣選手の姿は、そのことを強く印象づけました。

なお、2019年大会では全5試合に出場。日本代表の歴史的な躍進を最前線で支えた選手の一人です。

【笑顔の写真はある?】稲垣啓太の素顔と意外なユーモア

「笑わない男」と呼ばれている稲垣選手ですが、実際には笑顔を見せる写真も複数公開されています。

試合中や競技に関する写真だけを見ていると、いつも厳しい表情をしている印象を受けます。しかし、プライベートや対談で見せる姿には違った一面があります。

2022年の結婚報告で見せた笑顔

2022年1月26日、稲垣選手はモデルの新井貴子さんとの結婚を公式サイトと自身のSNSで報告しました。

その際に公開された2ショット写真では、新井さんに顔を触られた稲垣選手が笑顔を見せているように映り、大きな話題になりました。

本人は写真について、次のようにユーモラスな説明を添えています。

「写真は顔をこねくり回されているだけです」

この投稿は、「笑わない男」のイメージとのギャップを感じさせる一枚として、多くのメディアに取り上げられました。

2024年の結婚式でも貴重な笑顔を披露

2024年6月には、妻の稲垣貴子さんとの結婚式の写真が公開されました。

明治神宮での神前式を報告した写真の中には、2人で笑い合う貴重なツーショットもありました。日刊スポーツなどもこの写真を紹介し、「笑わない男」の新たな一面として取り上げています。

こうした写真から分かるのは、稲垣選手が常に笑顔を封印しているわけではないということです。競技の場での表情と、親しい人と過ごす時間の表情には違いがあります。

2026年の誕生日にも笑顔の写真が公開

2026年6月2日には36歳の誕生日を迎え、自身のSNSで感謝のメッセージを発信しました。

妻とのツーショットや誕生日を祝う様子も公開され、普段の試合写真とは違った表情が見られました。お皿に描かれた自身の似顔絵を顔に当てたユーモラスな写真も話題になっています。

また、2020年にバレーボールの清水邦広選手と対談した際にも、稲垣選手は幼少期のエピソードを面白おかしく説明していました。

両親がバレーボールをしていたことや、自身も幼少期にクラブチームへ連れて行かれた経験などを、具体的な出来事を交えながら語っています。

THE ANSWERのインタビューでも、言葉を選びながら論理的に話す姿や、自分を客観視する考え方が紹介されました。

所属チームの公式プロフィールに掲載された趣味は「朝食」。子どもの頃の夢はプロ野球選手で、憧れのアスリートには松井秀喜さんと新井宏昌さんを挙げています。

こうした情報を合わせると、稲垣選手は無口で怖いだけの人物ではなく、ユーモアや独自の考え方を持った知的なアスリートであることが見えてきます。

【2026年最新】稲垣啓太の現在は?所属チームと日本代表候補の状況

2026年の稲垣啓太選手を理解するうえで重要なのが、所属チームでの活動と日本代表への復帰をめぐる動きです。

現在の所属は埼玉パナソニックワイルドナイツ

2026年11月現在も、稲垣選手は埼玉パナソニックワイルドナイツに所属しています。

身長186cm、体重116kgのプロップとして、長年在籍してきたチームでプレーを続けています。2013年の加入以来、パナソニック、そして現在の埼玉パナソニックワイルドナイツを代表する選手の一人です。

2026年10月17日には、東芝ブレイブルーパス武蔵とのプレシーズンマッチに出場しました。試合は40対55で敗れましたが、稲垣選手自身もチームの課題と自らの状態について報道陣に語っています。

自身の状態については、以前の動きにはまだ戻っていないという認識を示し、継続的な改善に取り組む姿勢を見せました。

2026年2月、日本代表候補55人に選出

2026年2月2日、日本ラグビーフットボール協会は、6月中旬から予定される男子日本代表の活動に向けて、候補メンバー55人を発表しました。

そのFWメンバーの一人として稲垣選手の名前が掲載されています。

当時35歳で、ワールドカップ3大会出場経験と53キャップを持つベテランとしての選出でした。埼玉パナソニックワイルドナイツからは、稲垣選手を含む6人が候補に入りました。

これは代表復帰に向けた大きな前進として注目された出来事です。ただし、候補選出は正式な代表メンバー入りを意味するものではありません。

6月の代表活動ではコンディション面が課題に

2026年6月10日に発表された日本代表の宮崎合宿メンバーは35人でした。日刊スポーツの報道によると、稲垣選手は負傷やコンディションの都合によって選考対象外となった14人の中に含まれています。

つまり、2月の候補入りから、そのまま代表復帰につながったわけではありません。

稲垣選手にとっては、代表候補に選ばれる実績があっても、実際に国際試合へ出場するには、所属チームでのプレーと身体の状態を整える必要があります。

10月26日の欧州遠征メンバーには選ばれず

2026年10月26日、日本ラグビーフットボール協会は、10月27日から12月1日まで実施する男子日本代表の欧州遠征「リポビタンDツアー2026」の参加メンバー35人を発表しました。

この35人の中に稲垣選手の名前はありませんでした。

また、10月19日に公開されたJust RUGBYのインタビューでは、稲垣選手が自身の現状について次のように語っています。

「自分の実力が足りていないからそこにたどり着けてない」

これは代表入りを果たせていない現状について、自分自身の実力に向き合った発言です。

同インタビューでは、10月17日のプレシーズンマッチに出場したことや、以前の動きに戻りきっていないという本人の感覚も紹介されています。

2026年11月現在の状況を整理すると、次のようになります。

  • 所属チーム:埼玉パナソニックワイルドナイツ
  • 年齢:36歳
  • 日本代表キャップ:53
  • 2026年2月:日本代表候補55人に選出
  • 2026年6月:負傷・コンディション面で代表選考対象外
  • 2026年10月17日:プレシーズンマッチに出場
  • 2026年10月26日:日本代表欧州遠征35人には選出されず

現役を続ける稲垣選手にとって、今後の焦点は所属チームでのパフォーマンスとコンディションの改善です。53キャップの経験を持つベテランが、再び日本代表のジャージーを着る日が来るのか、今後の動向が注目されます。

【ラグビーの笑わない男・稲垣啓太】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:稲垣啓太はなぜ笑わないのですか?

A1:少年時代の野球で、試合中に笑顔を見せると監督から注意されていた経験が背景にあります。本人も試合は戦いの場であり、緩んだ表情を見せたくないという美学を語っています。

Q2:「笑わない男」という愛称は誰がつけたのですか?

A2:特定の人物が公式に命名したというより、写真撮影で身構える本人の表情や、2019年W杯での無表情がメディアを通じて注目され、広く定着した愛称です。本人は写真撮影が苦手だったことを由来の一つとして説明しています。

Q3:稲垣啓太は本当に笑ったことがないのですか?

A3:いいえ。2022年の結婚報告、2024年の結婚式、2026年の誕生日の写真などでは笑顔が確認できます。「笑わない男」は主に競技中の表情から生まれた呼び名です。

Q4:稲垣啓太は2026年現在どこのチームに所属していますか?

A4:埼玉パナソニックワイルドナイツです。2026年10月17日にはプレシーズンマッチにも出場しています。

Q5:2026年に稲垣啓太は日本代表に復帰しましたか?

A5:2026年2月に日本代表候補55人に選出されましたが、6月の合宿メンバーと10月26日発表の欧州遠征メンバーには入っていません。候補入りと正式な代表復帰は区別する必要があります。

まとめ:稲垣啓太は「笑わない男」だけでは語れないラグビー選手

稲垣啓太選手が「笑わない男」と呼ばれる理由には、少年時代の野球経験、試合中に隙を見せないという意識、そして写真撮影で身構えてしまう本人の特徴が重なっています。

2019年のラグビーワールドカップでは、スコットランド戦で代表初トライを決め、日本代表の歴史的なベスト8入りを支えました。無表情のまま大舞台で結果を残した姿は、多くの人の記憶に残っています。

一方、結婚報告やプライベートの写真では笑顔を見せ、インタビューではユーモアと論理的な話し方を披露しています。試合中の表情だけで人物像を判断することはできません。

2026年は日本代表候補入りという明るいニュースがあった一方、コンディション面の課題も浮き彫りになりました。10月にはプレシーズンマッチに出場し、本人も自身のプレーを見つめ直しています。

稲垣啓太選手を理解するうえで大切なのは、笑うか笑わないかではなく、どのような姿勢で競技に向き合っているかを見ることです。スクラムの最前線で身体を張り続けてきた36歳のベテランが、今後どのようなプレーを見せるのか。埼玉パナソニックワイルドナイツでの活躍と、日本代表への再挑戦に引き続き注目したいところです。

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