神奈川県大和市南林間六丁目16にある「やまと防災パーク」は、子どもが遊べる公園でありながら、地震や豪雨などの災害に備える設備を備えた防災公園です。複合遊具や2基のローラーすべり台、芝生広場、ボール遊びエリアなど、普段は地域住民の憩いの場として利用されています。
一方、地下には14,100㎥の雨水を貯留できる施設があり、園内には防災備蓄倉庫、かまどベンチ、災害用トイレ、防災パーゴラ、スタンドパイプ消火資機材なども整備されています。2019年3月10日の開園から7年が経過した2026年現在も、大和市の地域防災を支える施設です。
南林間駅からのアクセス、駐車場やトイレの有無、子ども向け遊具の特徴、そして災害時の避難先としての正式な位置づけまで、2026年の大和市の公的資料を中心に詳しく解説します。
【基本情報】やまと防災パークとは?2019年開園の防災機能付き公園

所在地・開園の経緯・施設の基本データ
やまと防災パークは、大和市南林間地区に整備された、日常利用と災害対応の両方を想定した都市公園です。
一般的な公園との大きな違いは、遊具や広場だけでなく、災害発生時に地域の安全を支える設備が一体的に配置されていることです。
旧農林水産省施設の跡地を活用
この場所は、以前、農林水産省横浜植物防疫所大和圃場があった土地です。
同施設の移転に伴い、大和市が平成28年(2016年)に跡地の一部を取得。比較的公園が少なく、住宅が密集している南林間地区に、防災機能を備えた公園を整備する計画が進められました。
そして、平成31年(2019年)3月10日に開園しました。
南林間西南自治会の公式ホームページでも、土地の取得経緯や防災公園としての整備構想が紹介されています。
やまと防災パークの基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 公園名 | やまと防災パーク |
| 所在地 | 神奈川県大和市南林間六丁目16 |
| 開園日 | 2019年3月10日 |
| 公園面積 | 約12,221.07㎡ |
| 最寄り駅 | 小田急江ノ島線・南林間駅 |
| 駅からの所要時間 | 徒歩約20分が目安 |
| 主な施設 | 複合遊具、芝生広場、ボール遊びエリア |
| 健康遊具 | 6基 |
| 防災設備 | 地下雨水調整池、備蓄倉庫など |
| 公園管理 | 大和市 |
やまと防災パークへのアクセス
最寄り駅は、小田急江ノ島線の南林間駅です。
駅から公園までは住宅街を通る徒歩ルートがあり、子どもと一緒に歩く場合は20分程度を目安にするとよいでしょう。
大和市も南林間駅からやまと防災パーク周辺を結ぶウォーキングルートを案内しています。
- 電車:小田急江ノ島線・南林間駅から徒歩約20分
- 所在地:大和市南林間六丁目16
- 車:周辺道路からアクセス可能
- 駐車場:公園専用駐車場なし
車で訪れる場合は、周辺のコインパーキングを利用することになります。住宅街の中にあるため、路上駐車は避けましょう。
【遊具を徹底紹介】複合遊具・ローラーすべり台・芝生広場はどう楽しめる?
子ども連れの利用者が知っておきたい園内施設
やまと防災パークの魅力は、防災という名前から想像する堅い施設ではなく、子どもが体を動かして遊べる開放的な公園であることです。
園内は遊具エリア、芝生広場、ボール遊びエリア、健康遊具エリアなどに分かれています。
複合遊具と2基のローラーすべり台
子ども向け遊具の中心となるのが、複合遊具と築山を利用したローラーすべり台です。
複合遊具には、ウォールクライミングなど、登ったり体を動かしたりするアスレチック要素があります。
また、緩やかな丘の地形を活用した長いローラーすべり台が2基設置されています。
単純に滑るだけでなく、丘を登る、遊具に挑戦する、滑り降りるという動きを繰り返せるため、体を使った遊びを楽しめます。
なお、小さな子どもが利用する際は、保護者が近くで見守り、年齢や体格に合った遊び方を選ぶことが大切です。
芝生広場は走ったり休憩したりできる空間
芝生広場は、子どもが走り回ったり、家族で休憩したりできるスペースです。
遊具で遊ぶだけではなく、広々とした場所で自由に過ごせることも、この公園の特徴です。
園内にはベンチも設置されており、遊び疲れたときの休憩にも利用できます。
ただし、日差しを遮る場所は限られています。夏場は帽子や飲み物を用意し、熱中症対策を意識したいところです。
フェンス付きのボール遊びエリア
特徴的なのが、フェンスで囲まれたボール遊びエリアです。
一般的な公園では、ほかの利用者との接触やボールの飛び出しを気にして、思い切り遊べないことがあります。
やまと防災パークでは、専用エリアを設けることで、子どもたちがボールを使った遊びを楽しめるようにしています。
芝生広場とボール遊びエリアが分かれているため、ゆっくり過ごしたい人と体を動かしたい人が、それぞれの目的に合わせて利用しやすい構成です。
健康遊具は大人にもおすすめ
子ども向けの遊具だけでなく、大人が利用できる健康遊具も設置されています。
大和市が2026年4月1日に更新した健康遊具の案内によると、やまと防災パークには次の6基があります。
- ふみいたストレッチ
- バランス円盤
- ステップ
- ぶらぶらストレッチ
- うであげアーチ
- スロープ
ストレッチやバランス運動などに活用でき、親子で訪れた際に大人も体を動かせます。
このように、子どもの遊び場と大人の健康づくりの空間が共存している点は、地域公園としての大きな魅力です。
【防災設備の全貌】普段の公園が災害時にどう変わる?重要設備を一覧比較
日常利用と非常時の機能を比較
やまと防災パークを理解するうえで欠かせないのが、園内に配置された防災設備です。
大和市の公式資料では、普段は公園として利用しながら、災害発生時には避難や初期対応などを支える機能を備えていることが説明されています。
公園の設備と災害時の役割
| 設備・施設 | 普段の用途 | 災害時の役割 |
|---|---|---|
| 防災備蓄倉庫 | 市の防災物資を保管 | 非常食・防災資機材の供給拠点 |
| 防災パーゴラ | 日常の公園設備 | テントを設置する仮設スペース |
| かまどベンチ | 座って休憩 | 炊き出しなどに利用 |
| マンホールトイレ | 通常は地面の設備 | 災害用トイレとして活用 |
| スタンドパイプ消火資機材 | 防災設備として設置 | 初期消火・延焼防止 |
| 地下雨水調整池 | 地下に設置 | 集中豪雨時の雨水貯留 |
防災パーゴラはテントを設置するための設備
防災パーゴラは、災害時にテントを設置できるようにした設備です。
大和市が発行した広報資料でも、やまと防災パークの防災パーゴラについて、災害時にテントとして利用できる設備と紹介しています。
大規模地震などが発生した際には、屋外で一時的に過ごすための空間を確保することが課題になります。
こうした設備を公園にあらかじめ整備しておくことで、非常時の空間活用につなげられます。
ただし、防災パーゴラがあることと、公園全体が常時開設される避難所であることは別の話です。
かまどベンチは普段の姿からは用途が分かりにくい
園内にあるかまどベンチも、見逃したくない設備です。
普段は一般的なベンチとして使用できますが、災害時には座面部分を取り外すなどして、かまどとして利用できる構造になっています。
つまり、日常の休憩スペースが非常時には炊き出しを支える設備に変わるのです。
こうした設備は、災害が発生してから新たに設置するのではなく、平常時から公園の中に備えておくことに意味があります。
災害用トイレはマンホールを活用
災害時に深刻な問題になりやすいのがトイレです。
地震などで水道や下水道が使えなくなると、通常のトイレを使用できなくなる場合があります。
やまと防災パークには、災害時に活用するマンホールトイレが設置されています。
通常時には目立ちにくい設備ですが、災害発生時には衛生環境を確保するための重要な役割を担います。
2026年10月には、近隣の聖セシリア小学校の児童が社会科見学で同公園を訪れ、大和市職員からかまどベンチや災害用トイレ、防災倉庫について説明を受けたことも学校の公式広報で紹介されました。
防災設備を実際に見て学ぶ機会が、地域の子どもたちにも設けられています。
【14,100㎥の秘密】地下雨水貯留施設と防災備蓄倉庫が地域を守る
大和市の水害対策と物資備蓄の仕組み
やまと防災パークの防災機能で、とりわけ注目したいのが地下に設置された雨水貯留施設です。
地上から見ると、芝生や遊具がある一般的な公園に見えます。しかし、その地下には大規模な水害対策施設が整備されています。
地下に14,100㎥の雨水を貯留できる
大和市の下水道統計によると、やまと防災パークの地下には「南林間雨水調整池」があります。
その貯留量は、14,100㎥です。
大和市の防災関連資料では、25メートルプール約39杯分に相当する規模として紹介されています。
この施設の役割は、集中豪雨などで大量の雨水が発生した際に、一時的に水を貯留することです。
短時間に雨水が集中すると、排水設備の能力を超えたり、周辺道路や住宅地で浸水が発生したりするおそれがあります。
地下に雨水をためる施設を設けることで、地域の浸水被害を軽減する仕組みです。
ここで重要なのは、14,100㎥は飲料水の備蓄量ではなく、雨水を一時的にためる容量だということです。
防災公園という名称から、非常用の飲料水を大量に保管していると誤解しやすいですが、地下雨水調整池と防災備蓄倉庫は役割が異なります。
防災備蓄倉庫には非常食や資機材を保管
公園内には、大規模な防災備蓄倉庫も整備されています。
大和市の公式紹介では、非常食や各種防災資機材を備えた施設として説明されています。
この倉庫は、大和市北部地区の防災体制を支える拠点の一つです。
災害時には、食料などの物資を確保することが避難生活の維持に直結します。
しかし、備蓄倉庫は普段から誰でも自由に入って物資を受け取れる施設ではありません。市による管理のもと、災害時の状況や物資配分の方針に応じて活用される設備です。
スタンドパイプ消火資機材は初期消火を支える
もう一つ重要なのが、スタンドパイプ消火資機材です。
大和市は、大規模地震などで同時多発的に火災が発生する事態を想定し、市内各所にこの資機材を整備しています。
消火栓などに接続して初期消火に活用する設備で、消防車両がすぐに到着できない状況などに備えるものです。
大和市の設置一覧には、やまと防災パーク内の設置場所がNo.1からNo.18まで、計18か所掲載されています。
子ども向け遊具エリア、築山遊具エリア、芝生広場、ボール遊びエリア、備蓄倉庫周辺など、園内の複数の場所に配置されていることが分かります。
なお、実際の消火活動には適切な訓練や安全管理が必要です。設備の存在を知ることと、一般の来園者が自己判断で操作することは区別しなければなりません。
【避難場所としての位置づけ】南林間西南自治会と大和市の指定を検証
一時避難場所・広域避難場所・指定避難所の違い
やまと防災パークについて調べる際、特に注意したいのが「避難場所」と「避難所」の違いです。
防災機能を備えた公園だからといって、すべての災害で誰もが避難生活を送る施設に指定されているわけではありません。
大和市は、災害時の避難先を複数の種類に分けて案内しています。
南林間西南自治会の一時避難場所に指定
大和市が2026年3月26日に更新した「地域の避難先」の一覧では、南林間西南自治会の一時避難場所として、次の2か所が掲載されています。
- やまと防災パーク
- 南林間4丁目公園
つまり、やまと防災パークは、南林間西南自治会の地域における一時避難場所として位置づけられています。
一時避難場所とは、災害が発生したときに、まず集まって状況を確認したり、正しい情報を得たり、自主防災会の活動拠点として利用したりする場所です。
避難場所の3つの区分を理解する
大和市の公式資料では、避難先を次のように区分しています。
1. 一時避難場所
災害発生時に、まず避難して周辺の状況を確認する場所です。主に自治会などの自主防災組織が指定します。
2. 広域避難場所
大規模火災が発生した際、炎や輻射熱、煙から身を守るために避難する広い空間です。大和市では13か所が指定されています。
3. 避難生活施設(指定避難所)
災害によって住居を失った人などが、一時的に生活するための施設です。災害の状況に応じて、市が開設を決定します。
この違いを理解すると、やまと防災パークの役割がより明確になります。
南林間西南地域で確認したい避難先
| 避難区分 | 施設名 | 役割 |
|---|---|---|
| 一時避難場所 | やまと防災パーク | 初期集合・状況確認 |
| 一時避難場所 | 南林間4丁目公園 | 初期集合・状況確認 |
| 広域避難場所 | 南林間小学校 | 大規模火災時などの避難 |
| 広域避難場所 | 南林間中学校 | 大規模火災時などの避難 |
| 広域避難場所 | 大和西高校 | 大規模火災時などの避難 |
| 指定避難所 | 西鶴間小学校 | 避難生活を送る施設 |
この一覧から分かるように、やまと防災パークは南林間西南自治会の一時避難場所であり、同地域の指定避難所は西鶴間小学校です。
「防災パークだから、災害時は必ずここで生活できる」という理解は正確ではありません。
災害の種類や発生場所、火災・浸水の状況によって、安全な避難先は変わります。
大和市も、避難する人自身が災害の状況に合わせて最も安全な場所を選ぶことを基本としています。
【2026年最新情報】駐車場・トイレ・ペットのルールと来園時の注意点
実際に訪れる前に確認したいポイント
やまと防災パークは、子ども連れでも利用しやすい公園ですが、訪問前に把握しておきたい注意点があります。
駐車場はある?専用駐車場は設置されていない
公園専用の駐車場はありません。
車で訪れる場合は、周辺のコインパーキングなどを利用する必要があります。
公園の周辺は住宅街なので、近隣住民の通行や生活の妨げにならないように注意しましょう。
特に休日や子どもの長期休暇中に車で訪れる場合は、駐車場所を先に確保しておくと安心です。
トイレは園内にある
園内には公衆トイレがあります。
子ども連れで長時間遊ぶ場合には、トイレの有無は要点です。
子育て情報サイトでは、おむつ交換台についても紹介されています。
ただし、設備の利用状況や故障・清掃などによって使えない場合もあるため、必要に応じて事前に確認してください。
ペットの連れ込みは禁止
見落としやすいのが、ペットに関する利用規則です。
大和市は2026年9月30日更新の公式FAQで、芝生広場の衛生や美化の観点から、やまと防災パークへのペットの連れ込みを禁止しています。
通常の公園ではリードを付ければ犬を連れて入れる場合もありますが、やまと防災パークは例外です。
犬と一緒に散歩する場所を探している場合は、別の公園を選ぶ必要があります。
夏場は日差し対策を忘れずに
芝生広場や遊具エリアは開放的である一方、日陰が限られています。
特に夏場は、長時間遊ぶことで熱中症の危険が高まります。
帽子、飲み物、タオルなどを持参し、こまめに休憩することをおすすめします。
2026年の防災情報は最新のハザードマップも確認
2026年8月21日更新の大和市公式ページでは、2026年3月更新版の防災マップが案内されています。
洪水・雨水出水の浸水想定区域、土砂災害警戒区域、避難施設などを確認でき、スマートフォンにも対応しています。
やまと防災パークの設備を知るだけでなく、自宅から公園までの避難経路や、災害時に通行できなくなる可能性のある道路なども確認しておくと役立ちます。
【よくある質問】やまと防災パークに関するFAQ
Q1:やまと防災パークは南林間駅から徒歩で行けますか?
南林間駅から徒歩でアクセスできます。所要時間は約20分が目安です。住宅街を通るため、初めて訪れる場合は地図を確認しながら向かうと安心です。
Q2:やまと防災パークに駐車場はありますか?
公園専用駐車場はありません。車で訪れる場合は周辺のコインパーキングを利用してください。
Q3:ローラーすべり台は何基ありますか?
長いローラーすべり台が2基あります。複合遊具や築山とともに、子ども向けの人気設備となっています。
Q4:地下の14,100㎥は飲料水の量ですか?
いいえ。集中豪雨などに備えて雨水を一時的に貯留する地下雨水調整池の容量です。25メートルプール約39杯分に相当します。
Q5:災害時には誰でも避難できますか?
やまと防災パークは南林間西南自治会の一時避難場所です。ただし、市の指定する広域避難場所や指定避難所とは役割が異なります。災害の状況に応じて安全な避難先を選ぶ必要があります。
Q6:犬を連れて公園に入れますか?
大和市の2026年9月30日更新の案内では、やまと防災パークへのペットの連れ込みは禁止されています。
Q7:入園料は必要ですか?
一般的な公園として利用されている施設で、遊具や広場の利用に通常の入園料は設定されていません。
まとめ:【プロの結論】やまと防災パークは遊びと防災をつなぐ地域の拠点
やまと防災パークは、神奈川県大和市南林間六丁目16にある、防災機能を備えた都市公園です。
2019年3月10日の開園以来、地域の子どもたちが遊べる場所として利用される一方、地下雨水調整池や大型防災備蓄倉庫などを通じて、大和市の災害対策を支えています。
特に注目すべき要点は次の5つです。
1. 日常の遊び場としての機能: 複合遊具、2基のローラーすべり台、芝生広場、ボール遊びエリアを整備。
2. 健康づくりの機能: 大人も利用できる健康遊具6基を設置。
3. 水害対策: 地下に14,100㎥の雨水貯留施設を整備。
4. 災害対応: 防災備蓄倉庫、かまどベンチ、マンホールトイレ、防災パーゴラなどを設置。
5. 地域の避難機能: 南林間西南自治会の一時避難場所として位置づけ。
プロの視点から特に評価したいのは、防災設備を日常生活から切り離さず、公園という身近な場所に組み込んでいる点です。
普段から子どもが遊び、保護者が休憩し、地域住民が集まる場所だからこそ、防災設備の存在を知る機会も生まれます。
防災パーゴラやかまどベンチ、マンホールトイレなどを実際に目にすることで、災害時に何ができるのかを家族で話し合うきっかけにもなります。
ただし、避難先として利用する際は、一時避難場所と指定避難所の違いを理解し、最新の大和市防災マップを確認しておくことが欠かせません。
2026年現在、やまと防災パークは単なる遊具のある公園ではありません。日常の憩いの場でありながら、地域の水害対策・避難・防災活動を支える公共インフラでもあります。
子どもと遊びに訪れる際には、ぜひ園内の防災設備にも目を向けてみてください。普段の公園の景色が、少し違って見えてくるはずです。