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【2026年最新】世界遺産が多い国ランキングTOP12!登録数を国別比較

小柳 真央 小柳 真央 • 更新: • 公開: • 読了約 20 分
目次

2026年の世界遺産ランキングは、イタリアと中国の一騎打ちが大きな見どころです。イタリアが62件、中国が61件と、わずか1件の差で順位が決まっています。

ユネスコの世界遺産委員会が2026年7月に韓国・釜山で開催した第48回会合では、世界遺産に25件が新たに登録されました。この結果、世界全体の登録数は1,273件となっています。

以下は、2026年10月時点の国別登録数です。

出典:ユネスコ世界遺産センターの各国公式プロフィール、2026年登録データ。順位は国別保有件数による。

順位 国名 登録数 文化 自然 複合
1位 イタリア 62 56 6 0
2位 中国 61 42 15 4
3位 フランス 56 47 7 2
4位 ドイツ 55 52 3 0
5位 スペイン 50 44 4 2
6位 インド 45 37 7 1
7位 メキシコ 36 28 6 2
8位 イギリス 35 29 5 1
9位 ロシア 33 22 11 0
10位 イラン 30 28 2 0
11位 日本 27 22 5 0
12位 アメリカ 27 13 13 1

出典:UNESCO World Heritage Centre、StatRanker、PreeChinaによる2026年集計。日本とアメリカは同数27件。掲載順は集計資料に準拠。

1位:イタリア(62件)


世界ランキング1位

62件

世界遺産が多い国

文化56件・自然6件・複合0件
ローマ、フィレンツェ、ヴェネツィアなど、古代ローマからルネサンスまでの歴史的建造物や都市景観が登録数を支えています。

イタリアの特徴は、文化遺産の圧倒的な多さです。全62件のうち56件が文化遺産で、自然遺産は6件です。

代表例には、ローマ歴史地区、フィレンツェ歴史地区、ヴェネツィアとその潟、ピサのドゥオモ広場などがあります。

2026年には「18~19世紀のイタリア式コンドミニオ劇場群」も新たに登録されました。2025年のサルデーニャ島の先史時代の岩窟墓群に続く登録で、イタリアの世界遺産が古代遺跡だけでなく、近世の社会文化にも広がっていることが分かります。

2位:中国(61件)


世界ランキング2位

61件


文化42件・自然15件・複合4件
万里の長城や故宮などの歴史的遺産に加え、山岳地帯や希少な生態系も高く評価されています。

中国はイタリアに1件差で迫る2位です。注目したいのは、自然遺産と複合遺産の豊富さです。

文化遺産42件に対して自然遺産は15件、複合遺産は4件。自然遺産と複合遺産を合わせると19件になり、今回の上位国の中でも自然環境の登録数が際立ちます。

代表的な遺産には、万里の長城、秦の始皇帝陵と兵馬俑坑、北京と瀋陽の明・清王朝皇宮、黄山、九寨溝などがあります。

2026年には「景徳鎮の手工芸陶磁器産業遺産群」が登録されました。陶磁器の製造技術や産業の歴史も、人類共通の遺産として評価された事例です。

3位:フランス(56件)


世界ランキング3位

56件


文化47件・自然7件・複合2件
宗教建築、宮殿、歴史都市、文化的景観など、多様な時代の遺産が集まっています。

フランスは文化遺産47件、自然遺産7件、複合遺産2件です。

代表的な登録地には、ヴェルサイユ宮殿と庭園、モン・サン・ミシェルとその湾、シャルトル大聖堂、セーヌ河岸などがあります。

フランスの特徴は、建築物だけでなく、都市計画や歴史的景観も世界遺産として評価されていることです。

2026年にはノルマンディー上陸作戦に関係する海岸地域や、ラングドック地方の王室カペー朝の要塞群などが新たに登録され、56件となりました。

4位:ドイツ(55件)


世界ランキング4位

55件


文化52件・自然3件・複合0件
大聖堂、産業遺産、近代建築、歴史的都市など、文化遺産の層の厚さが特徴です。

ドイツは55件のうち52件が文化遺産です。

ケルン大聖堂、アーヘン大聖堂、ポツダムとベルリンの宮殿群、バウハウス関連施設、エッセンのツォルフェアアイン炭鉱業遺産などが代表例です。

ドイツの興味深い点は、宗教建築や中世都市だけでなく、産業革命や20世紀の建築文化まで幅広く評価されていることです。

2026年には「ベルリンのモダニズム集合住宅群」の登録が反映され、55件となりました。

5位:スペイン(50件)


世界ランキング5位

50件


文化44件・自然4件・複合2件
ローマ時代の遺跡、中世イスラム文化、キリスト教建築、近代建築などが共存しています。

スペインは50件で世界5位です。

代表的な世界遺産には、グラナダのアルハンブラ宮殿、セゴビア旧市街と水道橋、サンティアゴ・デ・コンポステーラ旧市街、アントニ・ガウディの作品群などがあります。

スペインの強みは、異なる文明や宗教が交差した歴史を、建築や都市景観を通じて現在に伝えていることです。

自然遺産4件、複合遺産2件も保有しており、文化遺産に偏りすぎない構成になっています。

【国別比較】上位国と日本は何が違う?文化・自然・複合遺産の内訳

登録数のランキングだけを見ると、イタリアが中国を上回り、フランス、ドイツ、スペインが続く構図です。しかし、内訳を見ると、それぞれの国の特徴はかなり異なります。

文化遺産が多い国はドイツとイタリア

イタリアの文化遺産は56件、ドイツは52件です。

両国とも文化遺産が総登録数の大半を占めていますが、評価される歴史的背景には違いがあります。

イタリアは古代ローマ、キリスト教文化、ルネサンスなどの歴史的蓄積が大きな特徴です。

一方、ドイツは中世の宗教建築から近代産業、20世紀の建築運動まで、異なる時代の文化的成果を幅広く保有しています。

自然遺産と複合遺産では中国が強い

中国は自然遺産15件、複合遺産4件を保有しています。

自然遺産の代表例としては、黄山、九寨溝、三江併流保護区、青海可可西里などがあります。

複合遺産には、泰山、黄山、峨眉山と楽山大仏景勝地などが含まれます。

山岳景観や地質、生態系だけでなく、人間の信仰や文化との結び付きも評価されている点が特徴です。

日本は27件で世界11位相当


日本の世界ランキング

27件


文化22件・自然5件・複合0件
アメリカも27件で同数。ランキング資料では日本が11番目に掲載されています。

日本は1993年に初めて世界遺産が登録されました。

文化遺産には、法隆寺地域の仏教建造物、姫路城、古都京都の文化財、原爆ドーム、富士山、佐渡島の金山などがあります。

自然遺産には、屋久島、白神山地、知床、小笠原諸島、奄美大島・徳之島・沖縄島北部及び西表島が含まれます。

2026年には「飛鳥・藤原の宮都」が新たに文化遺産として登録され、27件となりました。

日本の特徴は、文化遺産22件に対して自然遺産5件という構成です。寺社や歴史的都市だけでなく、島しょ部の生態系や森林環境も国際的な評価を受けています。

【基礎知識】文化遺産・自然遺産・複合遺産の違いとは?

世界遺産は、大きく3つのカテゴリーに分けられます。



文化遺産(Cultural Heritage)

人類の歴史、芸術、建築、文明などに関係する価値が評価された遺産です。

例:姫路城、ローマ歴史地区、万里の長城、ヴェルサイユ宮殿。


自然遺産(Natural Heritage)

地形、地質、生態系、生物多様性、自然景観などの価値が評価された遺産です。

例:屋久島、白神山地、グレート・バリア・リーフ、九寨溝。


複合遺産(Mixed Heritage)

文化遺産と自然遺産の両方の定義を満たす遺産です。

例:中国の泰山、黄山、武夷山など。


ユネスコ世界遺産条約では、文化遺産は記念物、建造物群、遺跡などを対象とし、自然遺産は自然の造形、地質学的特徴、生態系、生物の生息地などを対象としています。

複合遺産は、両方の価値を併せ持つものです。単に美しい景色の中に歴史的建造物があるというだけではなく、それぞれの文化的・自然的価値が国際的な基準を満たす必要があります。

2026年の世界全体の内訳


1,273件


2026年8月時点・世界遺産総数


文化遺産
991件・77.8%







自然遺産
240件・18.9%







複合遺産
42件・3.3%





出典:日本国外務省「世界遺産条約」2026年8月7日更新。

世界全体では文化遺産が約8割を占めています。つまり、世界遺産の登録制度は自然保護だけでなく、人類が築いてきた歴史や文明を未来に残す役割も大きいのです。

【登録の仕組み】世界遺産に選ばれる10の基準と審査の流れ

世界遺産は、各国が推薦すれば自動的に登録される制度ではありません。

1972年11月16日にユネスコ総会で採択された「世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約」が制度の基礎です。条約は1975年12月17日に発効しました。

日本は1992年9月30日に条約が発効し、1993年に初めて世界遺産を登録しています。

登録に必要な10の基準

ユネスコは、世界遺産に登録するための選定基準として10項目を設けています。

基準 評価される価値
① 人類の創造的才能を示す傑作
② 建築・技術・都市計画などにおける価値観の交流
③ 文明や文化的伝統を伝える証拠
④ 人類史上重要な時代を示す建築・景観
⑤ 伝統的な居住形態や土地利用の代表例
⑥ 歴史的事件、思想、信仰、芸術との関連
⑦ 卓越した自然現象や景観美
⑧ 地球の歴史や地質学的過程を示す価値
⑨ 生態系や生物の進化を示す価値
⑩ 生物多様性や絶滅危惧種の保護に重要な価値

これらの10項目のうち、少なくとも1つを満たし、顕著な普遍的価値(Outstanding Universal Value)が認められる必要があります。

2004年までは文化的基準6項目と自然的基準4項目が別々に扱われていましたが、2005年の運用指針改訂により、現在の10項目に統一されました。

世界遺産登録までの4段階



暫定リストへの掲載

各国が将来推薦する候補地を暫定リストに登録します。推薦対象は、原則としてこのリストに掲載されている必要があります。


推薦書の提出

遺産の価値、保護体制、保存管理計画などをまとめた推薦書をユネスコ世界遺産センターに提出します。


専門機関による評価

文化遺産はICOMOS(国際記念物遺跡会議)、自然遺産はIUCN(国際自然保護連合)が専門的に評価します。


世界遺産委員会による決定

専門機関の評価を踏まえ、政府間機関である世界遺産委員会が登録、情報照会、登録延期、登録不推薦などを決定します。

ユネスコの公式説明によると、専門機関による評価は約14か月にわたって行われます。推薦書の提出から登録決定までには複数の段階があり、長期的な準備が必要です。

重要なのは、登録後も保護と管理の責任が続くことです。登録は観光地としての認定だけではなく、国際社会に対する保存責任を伴っています。

【要注意】国境をまたぐ世界遺産は何件と数える?ランキングの落とし穴

世界遺産の国別ランキングを理解するうえで、見落とされがちなのが国境をまたぐ遺産の扱いです。

複数の国にまたがる世界遺産は、世界全体の登録数では1件として数えます。一方、国別の保有数では、関係する各国にそれぞれ1件ずつ計上されます。

具体例:ピレネー山脈のペルデュ山

「ピレネー山脈のペルデュ山」は、フランスとスペインにまたがる複合遺産です。

この遺産は、両国の国別登録数にそれぞれ1件として計上されます。しかし、世界全体の総数では2件ではなく1件です。

この仕組みは、世界遺産が国単位の所有物ではなく、国境を越えた保護対象であることを示しています。

複数の構成資産があっても1件になるケース

もう一つ重要なのが、複数の場所をまとめて1つの世界遺産として登録する「連続性のある遺産」です。

例えば、フランスの建築家ル・コルビュジエの建築作品群は、複数の国に点在する建築物で構成されています。

日本の国別登録数にも、この共同登録された遺産が1件含まれています。

つまり、登録数は建物や観光スポットの実際の数ではありません。複数の構成資産があっても、1つの世界遺産として登録されていれば1件と数えます。

ランキングを比較するときは、次の3点を区別する必要があります。

- 世界全体のユニークな登録物件数
- 各国に計上される国別保有件数
- 1つの登録物件を構成する個別の建造物や地域の数

この違いを知らずに国別登録数を単純合計すると、世界全体の登録数より大きくなることがあります。

【歴代推移】世界遺産の登録数はどう増えてきた?

世界遺産制度は1978年に最初の登録を行って以来、対象地域と登録件数を拡大してきました。


世界遺産の登録数の変遷




1978年:12件

世界遺産リストへの最初の12件が登録。ガラパゴス諸島、キト市、アーヘン大聖堂、イエローストーン国立公園などが含まれます。


2019年:1,121件

1978年の初回登録から約40年で、世界遺産は1,000件を超える規模に拡大しました。


2022年1月:1,154件

国連の歴史資料では、この時点で世界遺産は約1,154件と紹介されています。


2026年:1,273件

第48回世界遺産委員会で25件が新規登録され、世界全体で1,273件に到達しました。


出典:ユネスコの1978年登録決定、学術研究、国連資料、2026年ユネスコ発表。

2026年の登録で注目されたポイント

2026年7月19日から29日まで、韓国・釜山で第48回世界遺産委員会が開催されました。

この会合では、文化遺産19件、自然遺産5件、複合遺産1件の合計25件が新たに登録されました。

特に注目されるのは、アフリカのコモロ、サントメ・プリンシペ、南スーダンの3か国で、初めて世界遺産が登録されたことです。

これは、世界遺産リストの地域的な偏りを是正し、これまで十分に登録されてこなかった地域の文化・自然を国際的に評価する動きとして意味があります。

また、既存の登録物件についても2件の拡張が承認されました。

世界遺産の歴史は、登録件数が増え続けるだけの歴史ではありません。保護の対象となる地域を広げ、より多様な文化や自然の価値を認めていく過程でもあります。

【プロの結論】世界遺産が多い国ランキングは何を基準に見るべきか

世界遺産が多い国を比較するとき、登録件数だけを見て優劣を判断するのは適切ではありません。

2026年のランキングから読み取れる要点は、大きく3つあります。

第一に、イタリアと中国では登録数がほぼ互角でも、内訳が大きく異なること。

イタリアは文化遺産56件、自然遺産6件。中国は文化遺産42件、自然遺産15件、複合遺産4件です。

イタリアは歴史都市や建築物の豊かさ、中国は文化と自然の幅広さがランキング上の特徴となっています。

第二に、ヨーロッパの上位国は文化遺産が中心であること。

フランス、ドイツ、スペインも文化遺産の比率が高く、都市景観、宗教建築、産業遺産、歴史的建造物など、多様な時代の遺産を保有しています。

ただし、これはヨーロッパの文化的価値が他地域より高いという意味ではありません。推薦制度や保護政策、登録に至るまでの歴史的経緯もランキングに影響します。

第三に、日本は27件でも国際的に評価される文化・自然の両方を持っていること。

日本は世界11位相当で、上位国とは件数に差があります。しかし、古都の文化財、産業遺産、縄文遺跡群、島しょ部の生態系など、異なる分野で評価された遺産を保有しています。

世界遺産を旅行先選びに活用するなら、登録数の多い国を選ぶだけでなく、文化遺産を巡りたいのか、自然遺産を体験したいのかを基準にするのがおすすめです。

【世界遺産が多い国に関するよくある質問(FAQ)】

Q1:世界遺産が最も多い国はどこですか?

A1:2026年10月時点ではイタリアです。登録数は62件で、2位の中国の61件を1件上回っています。

Q2:日本の世界遺産は何件で、世界何位ですか?

A2:日本は27件で、ランキングでは11番目に掲載されています。アメリカも27件で同数です。内訳は文化遺産22件、自然遺産5件、複合遺産0件です。

Q3:世界遺産が多い国はヨーロッパに集中していますか?

A3:上位5か国のうち、イタリア、フランス、ドイツ、スペインの4か国がヨーロッパにあります。ただし、中国やインドなどアジアの国々も上位に入り、世界遺産は世界各地に分布しています。

Q4:文化遺産と自然遺産のどちらが多いですか?

A4:2026年8月時点では、文化遺産991件、自然遺産240件、複合遺産42件です。文化遺産が全体の約77.8%を占めています。

Q5:国境をまたぐ世界遺産は、それぞれの国で1件ずつ数えますか?

A5:はい。国別ランキングでは関係する国それぞれに1件ずつ計上されます。ただし、世界全体の登録数では1つの遺産として数えられます。

Q6:世界遺産に登録されるには、どのような条件が必要ですか?

A6:顕著な普遍的価値が認められ、ユネスコが定める10の登録基準のうち少なくとも1つを満たす必要があります。加えて、保護体制や管理計画なども審査されます。

Q7:2026年に新しく登録された世界遺産は何件ですか?

A7:2026年7月の第48回世界遺産委員会では25件が新規登録されました。文化遺産19件、自然遺産5件、複合遺産1件です。

まとめ:2026年の世界遺産ランキングはイタリアが首位、日本は27件

2026年10月時点の世界遺産ランキングでは、イタリアが62件で世界1位、中国が61件で2位となっています。

フランス56件、ドイツ55件、スペイン50件と続き、上位5か国のうち4か国をヨーロッパ勢が占めました。

日本は27件で世界11位相当。文化遺産22件、自然遺産5件を保有しています。

今回のランキングで見逃せないのは、登録数と遺産の種類が必ずしも一致しないことです。文化遺産に強いイタリアやドイツ、自然遺産と複合遺産にも強みを持つ中国など、国ごとに異なる特徴があります。

世界遺産の登録は、過去の歴史を保存するだけでなく、地域の自然や文化を次世代に引き継ぐための国際的な取り組みです。

今後も世界遺産委員会の新規登録や既存遺産の保護状況によってランキングは変化します。数字だけでなく、その土地にどのような歴史や自然が残されているのかにも目を向けることが、世界遺産をより深く理解する手掛かりになります。

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小柳 真央
デジタルマーケター 小柳 真央
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スポーツ担当として7年以上の取材経験。sports領域の公式発表・配信元の告知を一次情報として確認し、確認できない情報は記事に含めない方針です。

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