2026年8月22日に開催された明治安田J1リーグ第3節、サンフレッチェ広島対川崎フロンターレは、エディオンピースウイング広島で1-1の引き分けに終わった。広島は前半28分に加藤陸次樹がヘディングで先制。対する川崎Fは後半13分、山本悠樹が右CKから同点ゴールを決め、アウェーで貴重な勝ち点1を獲得した。
試合の注目点は、両チームが異なる形で得点を生み出したことだ。広島は東俊希の左サイドからのクロスを加藤が仕留め、川崎Fは山原怜音の右CKを山本が決めた。両クラブの公式試合データではシュート数は13本ずつ。加えて、2026年5月30日と6月6日の百年構想リーグで行われた2連戦では、広島が連勝している。8月の引き分けを含めた対戦の流れを整理すると、両チームの力関係と試合内容が見えてくる。
【試合結果】2026年8月22日の広島対川崎Fは1-1!第3節の詳細

8月22日の一戦は、2026/27シーズンの明治安田J1リーグ第3節として開催された。会場は広島のホームスタジアム、エディオンピースウイング広島。キックオフは19時15分で、27,057人の観客が試合を見届けた。
試合当日は晴天で、気温は31.2度、湿度は69%。暑さの残るコンディションのなか、両チームは立ち上がりから攻守の切り替えが速い試合を展開した。
試合結果は以下のとおり。
- 大会:2026/27 明治安田J1リーグ第3節
- 開催日:2026年8月22日(土)
- 会場:エディオンピースウイング広島
- 対戦:サンフレッチェ広島対川崎フロンターレ
- 最終スコア:広島1-1川崎F
- 広島の得点者:加藤陸次樹(28分)
- 川崎Fの得点者:山本悠樹(58分)
- 入場者数:27,057人
前半は広島が先制し、川崎Fが追いかける展開となった。後半に川崎Fがセットプレーから同点に追いついたものの、その後は双方とも勝ち越しゴールを奪えなかった。
なお、2026年5月30日と6月6日に行われた両チームの試合は、明治安田J1百年構想リーグのプレーオフラウンドである。8月22日の2026/27シーズンJ1リーグとは大会区分が異なるため、対戦結果を比較する際には区別しておきたい。
【得点シーンを解説】加藤陸次樹の先制点と山本悠樹の同点弾
前半28分:東俊希のクロスから加藤陸次樹が先制
試合を動かしたのはホームの広島だった。
前半28分、左サイドから東俊希がゴール前へクロスを供給。ペナルティーエリア中央で反応した加藤陸次樹が頭で合わせ、ボールをゴール右上に送り込んだ。
このゴールは、広島の攻撃におけるサイドの活用と中央でのフィニッシュがかみ合った場面だった。東のクロスの質に加え、加藤が相手守備陣の前で適切な位置を取り、ヘディングまで持ち込んだことが先制につながった。
加藤にとっても、ゴール前での判断とフィニッシュの精度を示す重要な得点となった。広島は1点を先行し、ホームで試合を優位に進める足場を築いた。
後半13分:山本悠樹がCKから同点ゴール
川崎Fは後半に入っても攻撃の手を緩めず、58分に試合を振り出しに戻した。
右CKを獲得すると、山原怜音が右足でゴール前にボールを供給。ペドロ・ホマーノがゴール方向へ飛び込んだ背後で、山本悠樹が反応した。山本はペナルティーエリア中央から右足でボールを捉え、ゴール右上に決めた。
川崎Fの公式試合レポートでは、山本の同点弾は難しいボレーシュートとして紹介されている。単にCKをゴール前へ入れただけではなく、複数の選手が相手守備陣の注意を引きつけたことで、山本がシュートを打つスペースを確保できた点も見逃せない。
山原のキック、ホマーノの動き、そして山本のフィニッシュ。3つの要素が連動したセットプレーだった。
同点後も決勝点は生まれず
1-1となった後も試合は活発に動いた。広島は左サイドのスペースを使いながら川崎Fの守備を揺さぶり、71分には川村拓夢がシュートを放つ。しかし、ボールはポストに当たり、勝ち越しには至らなかった。
川崎Fも終盤に長璃喜、大関友翔らを投入し、攻撃の活性化を図った。90分以降にも山本や脇坂泰斗、本間凜らがゴールを狙ったが、追加点は生まれなかった。
結果として、両チームが1点ずつを分け合う形でタイムアップ。広島にとってはホームでの勝ち切れなかった試合、川崎Fにとってはアウェーで追いついて勝ち点を持ち帰った試合となった。
【スタメン・フォーメーション】広島と川崎Fの先発メンバーを比較
この試合では、バルトシュ・ガウル監督が率いるサンフレッチェ広島と、長谷部茂利監督が指揮する川崎フロンターレが、それぞれの攻撃的な特徴を生かす布陣で臨んだ。
サンフレッチェ広島の先発メンバー
広島はGK大内一生を起点に、塩谷司、荒木隼人、佐々木翔を最終ラインに配置。中盤には中野就斗、川辺駿、中島洋太朗、東俊希が並び、前線では加藤陸次樹、鈴木章斗、セバスティアン・アレーが先発した。
登録ポジションを基準にすると3バックを軸とした配置で、サイドから攻撃を組み立てる形が特徴だった。とりわけ東俊希の左サイドからの配球は、加藤の先制点にも直結している。
広島の先発:大内一生、塩谷司、荒木隼人、佐々木翔、中野就斗、川辺駿、中島洋太朗、東俊希、加藤陸次樹、鈴木章斗、セバスティアン・アレー。
川崎フロンターレの先発メンバー
川崎Fはスベンド・ブローダーセンをGKに置き、谷口栄斗、ペドロ・ホマーノ、佐々木旭、山原怜音の4人で最終ラインを形成した。
中盤では山本悠樹と橘田健人がボランチを務め、脇坂泰斗がその前に位置。両サイドには伊藤達哉とマルシーニョ、最前線にはラザル・ロマニッチが入った。
川崎Fの公式レポートが示す基本配置は4-2-3-1。中盤でボールを動かしながら、両サイドの選手のスピードとロマニッチの前線での働きを組み合わせる形だった。
川崎Fの先発:スベンド・ブローダーセン、谷口栄斗、ペドロ・ホマーノ、佐々木旭、山原怜音、山本悠樹、橘田健人、脇坂泰斗、伊藤達哉、マルシーニョ、ラザル・ロマニッチ。
試合途中では、広島が後半から新井直人、56分に川村拓夢と松本泰志を投入。川崎Fも59分に三浦颯太、大関友翔、長璃喜を同時投入し、後半の攻撃に変化を加えた。
【公式スタッツ分析】シュート数は13対13!支配率だけでは見えない試合内容
8月22日の広島対川崎Fを数字から分析すると、両チームの攻撃機会は非常に拮抗していたことが分かる。
サンフレッチェ広島と川崎フロンターレがそれぞれ公開している試合データでは、シュート数は広島13本、川崎F13本。コーナーキックも双方3本ずつだった。
- シュート数:広島13本/川崎F13本
- ゴールキック:広島8本/川崎F5本
- コーナーキック:広島3本/川崎F3本
- 直接・間接フリーキック:広島12本/川崎F7本
- オフサイド:広島2回/川崎F1回
- イエローカード:広島2枚/川崎F1枚
- レッドカード:両チーム0枚
注目すべきは、シュート数とCK数が完全に並んでいることだ。どちらか一方が圧倒的に攻撃機会を独占した試合ではなく、双方が相手陣内へ進入しながら得点を狙った構図が浮かび上がる。
ボール支配率はどう見るべきか
試合を評価するうえで、ボール支配率は参考になる指標の一つだ。ただし、両クラブの公式詳細試合記録では、シュートやCK、FKなどが掲載されている一方、ボール支配率は掲載対象になっていない。
そのため、チーム別の支配率を確定値として扱うよりも、確認できる公式スタッツと実際の試合展開を組み合わせて評価することが適切だ。
川崎Fの公式レポートによると、前半は川崎Fが徐々にペースを握る時間帯を作り、複数のシュートチャンスを得ていた。一方、広島はサイドを使った攻撃から先制し、後半にも川村のシュートがポストに当たるなど、勝ち越しの可能性を残していた。
つまり、シュート数が同じでも攻撃の組み立て方やチャンスの生まれ方は異なる。川崎FはCKを得点につなげ、広島は左サイドのクロスから得点した。双方が異なる武器を発揮したことが、この試合の特徴だった。
両監督の試合後コメントから見える課題
広島のバルトシュ・ガウル監督は、川崎Fとの試合について、前半の守備と追加点を奪えなかったことに言及した。
「特に前半はプレスがかかりきらなかった」
「自分たちがチャンスを作り出したところで追加点を取り切れなかった」
この発言からは、広島が先制後に試合を完全にコントロールできたわけではないことが読み取れる。相手にペースを握られる時間がありながらも、攻撃の姿勢を維持したことは評価できる一方、1点リードを2点目につなげられなかった点は課題として残った。
川崎Fの長谷部監督も、試合後の公式会見で、序盤に作った得点機会を決め切れなかったことを課題に挙げた。特に広島の東俊希については、攻撃の選択肢を複数持つ選手として評価しており、先制点につながったクロスへの対応も振り返っている。
川崎Fにとっては、同点に追いつく力を示せた一方、前半の好機を得点に変える決定力が今後のテーマとなる。
【5月・6月の対戦結果】広島が川崎Fに連勝!過去対戦成績も整理
2026年の両チームの関係を理解するうえで欠かせないのが、5月30日と6月6日の2試合だ。この対戦は明治安田J1百年構想リーグのプレーオフラウンド、7-8位決定戦として行われた。
2026年5月30日:広島が2-1で先勝
第1戦はエディオンピースウイング広島で開催され、広島が2-1で川崎Fを下した。
前半11分に中村草太が先制すると、20分には加藤陸次樹が追加点を記録。川崎Fも43分に伊藤達哉が得点して1点差に迫ったが、広島がリードを守り切った。
広島は前半に2点を奪い、川崎Fの反撃を受けながらもホームで勝利。第2戦に向けて1点のアドバンテージを持つことになった。
2026年6月6日:中村草太のゴールで広島が連勝
第2戦は川崎Fのホーム、Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsuで行われた。
川崎Fは第1戦の1点差を逆転するために得点が必要だったが、先制したのは広島だった。前半44分、中村草太が松本泰志とのワンツーからペナルティーエリア内へ進入し、右足でゴールを決めた。
川崎Fは後半に河原創や持山匡佑らがシュートを放ち、終盤には宮城天ら攻撃陣を投入して反撃を試みた。しかし、GK大内一生を中心とする広島の守備を崩せず、0-1で敗れた。
この結果、2試合合計は広島3-1川崎F。広島が7-8位決定戦を制し、百年構想リーグを7位で終えた。
両チームの直近6試合の対戦成績
Jリーグ公式記録に掲載された過去の対戦結果と2026年8月22日の試合を整理すると、以下のようになる。
| 開催日 | 大会・会場 | 試合結果 | 得点・結果のポイント |
|---|---|---|---|
| 2024年6月29日 | J1・Uvanceとどろきスタジアム | 川崎F 1-1 広島 | 引き分け |
| 2025年5月31日 | J1・エディオンピースウイング広島 | 広島 1-2 川崎F | 川崎Fが勝利 |
| 2025年11月30日 | J1・Uvanceとどろきスタジアム | 川崎F 1-2 広島 | 広島が勝利 |
| 2026年5月30日 | 百年構想リーグ・第1戦 | 広島 2-1 川崎F | 中村草太、加藤陸次樹が得点 |
| 2026年6月6日 | 百年構想リーグ・第2戦 | 川崎F 0-1 広島 | 中村草太が44分に決勝点 |
| 2026年8月22日 | 2026/27 J1第3節・エディオンピースウイング広島 | 広島 1-1 川崎F | 加藤陸次樹、山本悠樹が得点 |
この6試合を合計すると、広島は3勝2分1敗。川崎Fは1勝2分3敗となる。特に2025年11月から2026年6月にかけては、広島が川崎Fとの対戦で結果を残してきた。
ただし、5月と6月の2試合は百年構想リーグのプレーオフであり、8月のJ1リーグ戦とは大会が異なる。単純にリーグ戦の勝敗だけを並べるのではなく、大会の位置づけも含めて見ることが重要だ。
また、2026年8月22日の引き分けは、5月・6月に連勝した広島に対し、川崎Fが再び競争力を示した結果でもある。過去の対戦結果だけで次の試合の優劣を決めることはできない。
【プロの結論】広島と川崎Fの1-1が示した攻撃力と守備の課題
今回の対戦で最も重要なのは、両チームがそれぞれの強みを得点につなげながら、最後まで相手を上回る追加点を奪えなかったことだ。
広島の強みはサイドから中央を攻略する攻撃
加藤陸次樹の先制点に象徴されるように、広島はサイドからゴール前へボールを供給し、中央の選手がフィニッシュする形を作った。
東俊希のクロスは、その攻撃を成立させる重要な要素だった。さらに中野就斗や川辺駿らが攻撃に関与することで、相手の守備陣に複数の対応を要求できる。
一方、先制した後に追加点を奪えなかったことは、試合を優位に終えるうえでの課題だ。相手の反撃を受ける時間帯をどう管理するかが、今後の勝ち点獲得を左右する。
川崎Fの強みは中盤の連動とセットプレー
川崎Fは山本悠樹を中心とした中盤の構成力に加え、伊藤達哉やマルシーニョのサイド攻撃で広島の守備を揺さぶった。
特に山本の同点弾は、セットプレーの完成度を示すものだった。山原のキックに対してホマーノが動き、山本がその後方でシュートを打つ。選手間の役割が明確だったからこそ生まれた得点といえる。
しかし、前半に作ったチャンスを得点につなげられなかった点は、長谷部監督も課題として認識している。追いつく力と勝ち切る力は別物であり、今後は先制点や追加点を奪う精度が問われる。
試合を見る際に注目したい3つの判断基準
- シュート数だけで判断しない:13本ずつという数字に加え、シュートを打った位置や得点につながる形を確認する。
- セットプレーの守備を見る:川崎Fの同点弾のように、CKではキッカーだけでなくゴール前の選手配置やマークの受け渡しが重要になる。
- 試合終盤の交代策に注目する:同点後に誰を投入し、攻撃の配置をどう変えるかが、勝ち越しの可能性を左右する。
両チームの対戦をより深く楽しみたい場合は、得点者や最終スコアだけでなく、サイド攻撃、セットプレー、選手交代のタイミングを追うと、試合の構造が見えやすくなる。
広島対川崎Fに関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年8月22日の広島対川崎Fの試合結果は?
A1:サンフレッチェ広島と川崎フロンターレは1-1で引き分けた。会場はエディオンピースウイング広島で、入場者数は27,057人だった。
Q2:広島対川崎Fの得点者は誰?
A2:広島は前半28分に加藤陸次樹が東俊希のクロスからヘディングで先制。川崎Fは後半13分に山本悠樹が山原怜音のCKから右足で同点ゴールを決めた。
Q3:2026年8月22日のシュート数は?
A3:両クラブの公式試合データによると、広島13本、川崎F13本。コーナーキックも3本ずつだった。
Q4:2026年5月30日と6月6日の対戦結果は?
A4:5月30日は広島が2-1で勝利。6月6日は中村草太のゴールで広島が1-0で勝利した。2試合合計3-1で広島がプレーオフを制した。
Q5:広島と川崎Fの直近の対戦成績は?
A5:2024年6月から2026年8月までの直近6試合では、広島が3勝2分1敗。2026年5月と6月の百年構想リーグでは広島が連勝し、8月のJ1リーグ第3節は引き分けだった。
Q6:2026年8月22日の試合会場はどこ?
A6:広島市中区にあるエディオンピースウイング広島。サンフレッチェ広島のホームスタジアムとして、この試合には27,057人が来場した。
まとめ:広島対川崎Fの1-1から見えた両チームの現在地
2026年8月22日の明治安田J1リーグ第3節、広島対川崎Fは1-1の引き分けとなった。加藤陸次樹が東俊希のクロスから先制し、山本悠樹が山原怜音のCKから同点弾を決めるという、両チームの特徴が表れた試合だった。
公式スタッツではシュート数が13本ずつ、CKも3本ずつ。数字からも両チームが互角の攻防を繰り広げたことが分かる。広島は追加点を奪えなかったこと、川崎Fは前半のチャンスを決め切れなかったことが、それぞれの課題として残った。
2026年5月30日と6月6日の百年構想リーグでは広島が2連勝していたが、8月のリーグ戦では川崎Fが追いついて勝ち点を獲得した。過去の対戦結果だけでは測れない両チームの競争力が、今回の1-1に表れている。
今後の対戦で注目したいのは、広島のサイド攻撃と川崎Fの中盤の連動、そしてセットプレーへの対応だ。どちらが自分たちの強みをより高い精度で発揮できるか。その差が、次の広島対川崎Fの勝敗を左右するポイントになる。