2022年の茨城県では、新型コロナウイルス感染症の影響によって開催を見送った花火大会がある一方、3年ぶりに復活した大会や、秋に開催時期を変更して実施された大会もありました。なかでも注目されたのが、2022年11月5日に開催された第91回土浦全国花火競技大会です。会場は土浦市の桜川畔(学園大橋付近)で、全国の花火師が技術を競い合いました。
一方、水郷潮来花火大会や大子町花火大会と灯籠流しには中止の記録が残っています。さらに2026年には、利根川大花火大会や常総きぬ川花火大会、大洗海上花火大会などが大規模に開催され、土浦では第95回大会が11月7日に予定されています。2022年の開催状況から中止の背景、2026年の最新日程まで整理します。
【2022年の開催状況】茨城県ではどこの花火大会が開催された?

2022年の茨城県の花火大会を振り返ると、開催する大会と中止する大会が混在していました。
感染症対策を前提に開催を再開した地域もあれば、観客の安全や会場整備などの問題から開催を見送った地域もあります。
特に注目したいのは、夏の花火大会だけでなく、秋に開催された大会も複数あったことです。
2022年に開催された主な花火大会
第35回利根川大花火大会(境町)
2022年9月17日、境町の利根川河川敷で第35回利根川大花火大会が開催されました。
同大会は新型コロナウイルス感染症の影響で開催を見送っており、2022年は3年ぶりの復活でした。
打ち上げ数は約3万発。従来の規模を上回る花火が予定され、2尺玉や音楽と連動する演出も注目されました。
境町観光協会や境町の発表資料にも、開催日と規模が記録されています。
第62回水戸偕楽園花火大会(水戸市)
水戸市では、2022年10月22日に第62回水戸黄門まつりの花火大会として、水戸偕楽園花火大会が開催されました。
会場は千波湖畔。打ち上げ数は約5,000発、時間は18時30分から19時30分まででした。
例年は夏に開催される水戸黄門まつりですが、2022年は感染症対策と熱中症対策などを考慮し、花火大会を秋に変更しています。
水戸市長の記者会見でも、祭りの伝統と文化を継承する目的を重視して実施する方針が説明されていました。
2022年の開催・中止状況を比較
当時の代表的な大会を整理すると、次のようになります。
※代表的な大会の比較であり、2022年の茨城県内全大会を網羅した一覧ではありません。開催情報は当時の主催者・自治体資料などに基づいています。
この比較から分かるのは、2022年の茨城県では花火大会そのものが一律に中止されたわけではないということです。
開催時期の変更、感染症対策、会場周辺の安全性など、それぞれの地域で異なる事情が開催判断に影響していました。
【中止の経緯】水郷潮来・大子町の花火大会はなぜ開催されなかった?
2022年の中止記録で確認しておきたいのが、水郷潮来花火大会と大子町花火大会と灯籠流しです。
どちらも茨城県を代表する地域の花火行事ですが、開催を見送った背景には違いがあります。
水郷潮来花火大会は2022年に中止
水郷潮来花火大会は、潮来市の水辺を舞台に行われる花火大会です。
北利根川周辺の水辺を生かした演出が特徴で、水中スターマインなど、一般的な陸上の花火大会とは異なる魅力があります。
2022年は開催中止の記録が残っています。
その後、潮来市の広報資料では、2023年10月28日に第45回大会を開催することが告知されました。市の資料には「4年ぶりに花火大会が開催されます」と記されており、長期間の開催見送りがあったことが分かります。
2026年には第48回大会が10月31日に開催されました。会場は北利根川特設会場(水郷北斎公園)です。
つまり、2022年の中止記録だけを見て、現在も開催されていないと判断するのは誤りです。
大子町花火大会と灯籠流しは河川工事と安全面が課題に
大子町花火大会と灯籠流しは、久慈川の川面を流れる灯籠と夜空を彩る花火が組み合わさった、歴史ある地域行事です。
その起源は1933年(昭和8年)の大子地蔵尊祭礼にあります。
この大会については、新型コロナウイルス感染症だけでなく、令和元年東日本台風による被害からの復旧工事も大きな問題になりました。
大子町観光協会の2023年の中止発表では、久慈川周辺で進む「久慈川緊急治水対策プロジェクト」に伴う工事について説明されています。
会場周辺の工事が続く状況では、次のような問題が想定されていました。
- 観客が集中した場合の安全確保
- 混雑時の交通誘導
- 灯籠流しを実施するための環境整備
- 警備体制の確保
さらに実行委員会は2024年の発表で、会場周辺の工事完了を待って2026年に再開する方針を示しました。
このように、大子町の場合は河川周辺の復旧・整備と観客の安全が開催再開の大きな条件になっていたのです。
中止の理由は大会ごとに異なる
2022年の花火大会の中止を、すべて新型コロナウイルス感染症の影響だけで説明することはできません。
水郷潮来では開催の空白期間があり、大子町では台風被害に関連する河川工事や警備上の問題が長期的な課題となりました。
花火大会は打ち上げ場所さえ確保できれば実施できるものではありません。観客の動線、避難経路、交通規制、周辺施設の安全性などを含めた運営体制が必要です。
この違いを理解しておくと、過去の中止情報と現在の開催情報を混同せずに済みます。
【第91回土浦全国花火競技大会】2022年11月5日の会場と見どころ
2022年の茨城県の花火大会を語るうえで、中心的な存在となるのが第91回土浦全国花火競技大会です。
開催日は2022年11月5日(土曜日)。
土浦市公式ホームページのフォトギャラリーにも、第91回大会が令和4年11月5日に開催されたことが記録されています。
開催場所は桜川畔の学園大橋付近
大会会場は、茨城県土浦市の桜川畔(学園大橋付近)です。
土浦全国花火競技大会は1925年(大正14年)に始まった歴史ある大会で、全国から集まった煙火業者が花火の技術を競い合います。
土浦市の公式資料によると、現在の桜川畔が打ち上げ場所として定着したのは1971年(昭和46年)の第40回大会からです。
2022年の大会では、午後5時30分に競技が開始され、次の3部門で競技が行われました。
- スターマインの部:連続して打ち上げる花火の構成や演出を競う。
- 10号玉の部:大玉の開花や色彩、星の配列などを競う。
- 創造花火の部:独創的な発想やデザインを取り入れた花火を競う。
これらの競技花火に加えて、観客を楽しませる余興花火も大会の魅力です。
2022年は3年ぶりの開催だった
第91回大会は、2020年と2021年の中止を経て、3年ぶりに開催されました。
土浦市長の2022年11月6日付の報告でも、前日に大会を開催したことが伝えられています。
特に注目されたのが、茨城県内の花火業者の活躍です。
大会結果では、野村花火工業株式会社が内閣総理大臣賞を受賞しました。
各部門の優勝者は次のとおりです。
- スターマインの部:野村花火工業株式会社(茨城県)
- 10号玉の部:株式会社山﨑煙火製造所(茨城県)
- 創造花火の部:株式会社ホソヤエンタープライズ(東京都)
地元茨城県の花火業者が主要部門で優勝し、全国にその技術力を示した大会でもありました。
土浦全国花火競技大会の歴代開催状況
土浦全国花火競技大会は、毎年開催されることを基本としながらも、感染症や気象条件などによって中止となった年があります。
| 回・年 | 開催状況 | 主な内容 |
|---|---|---|
| 第88回・2019年 | 開催 | 台風被害前の開催 |
| 第89回・2020年 | 中止 | 新型コロナ禍 |
| 第90回・2021年 | 中止 | 新型コロナ禍 |
| 第91回・2022年 | 開催 | 11月5日、3年ぶりに復活 |
| 第92回・2023年 | 開催 | 11月4日 |
| 第93回・2024年 | 中止 | 雨や低い雲底、安全確保の問題 |
| 第94回・2025年 | 開催 | 11月1日、100周年記念 |
| 第95回・2026年 | 開催予定 | 11月7日 |
特に2024年は、当日の雨や雲底高度の予報に加え、延期先での警備体制の確保が難しいことから中止となりました。
土浦市長の記者会見では、安全な花火の消費と観覧環境を確保できないことが判断の背景として説明されています。
この経緯からも、土浦の花火大会は単純に開催回数を重ねているだけではなく、安全面を重視しながら継続されていることが分かります。
【2026年最新】茨城県の花火大会の日程と注目イベント
2026年の茨城県は、県内各地で大規模な花火大会が開催されています。
観光いばらきの2026年公式特集では、県内で30件以上の花火関連イベントが予定されていると紹介されています。
ここでは、特に注目度の高い大会と、11月以降に開催される大会を整理します。
2026年の主要花火大会3選
1.第39回利根川大花火大会
- 開催日:2026年9月19日
- 会場:境町利根川河川敷
- 打ち上げ数:約30,000発
2026年も約3万発の規模で開催。複数の有力花火業者による競演が魅力です。
2.第59回常総きぬ川花火大会
- 開催日:2026年9月12日
- 会場:鬼怒川河畔・橋本運動公園
- 打ち上げ数:約22,000発
全国の花火師による芸術性の高い作品が見どころです。
3.大洗海上花火大会2026
- 開催日:2026年9月26日
- 会場:大洗サンビーチ
- 打ち上げ数:約20,000発
海岸という開放的なロケーションを生かした花火大会です。
これら3大会はいずれも2026年9月に開催済みです。2022年の開催状況と比べても、現在の茨城県では大規模な花火イベントが複数地域に広がっています。
2026年11月以降の注目日程
2026年11月1日時点で、これから観覧を検討できる大会は次のとおりです。
第95回土浦全国花火競技大会
- 日程:2026年11月7日(土)
- 時間:17時30分競技開始、20時終了予定
- 会場:土浦市桜川畔(学園大橋付近)
- 打ち上げ数:約20,000発
- 荒天時:11月14日(土)に延期
令和8年度大子町花火大会
- 日程:2026年11月21日(土)
- 打ち上げ時間:18時から約30分間
- 会場:久慈川・押川合流付近
- 予備日:11月22日(日)
- 灯籠流し:2026年は実施なし
松沼橋と道の駅奥久慈だいごWESTの完成を記念する大会として、7年ぶりの開催が予定されています。
特に注目したいのが大子町です。
2022年には中止となっていた大会が、河川周辺の工事完了などを受けて2026年に復活します。ただし、2022年までの「花火大会と灯籠流し」と同じ内容ではありません。2026年は灯籠流しを実施しないという違いがあります。
過去の中止情報を見ている人にとっては、大きな変化です。
【プロの結論】茨城の花火大会を選ぶ際に確認したい3つのポイント
2022年から2026年までの開催状況を比較すると、茨城県の花火大会には地域ごとの特色があり、開催条件も大会によって異なることが分かります。
観覧する大会を選ぶなら、打ち上げ数だけでなく、次の3点を確認しておきたいところです。
1.競技花火を楽しみたいなら土浦
土浦全国花火競技大会は、単に大きな花火を眺めるイベントではありません。
全国の煙火業者がスターマイン、10号玉、創造花火の3部門で競い合うため、花火師の技術や芸術性を比較しながら楽しめます。
特に花火の品質や演出に関心がある人には、魅力の大きい大会です。
2.打ち上げ数とスケールを重視するなら利根川・常総・大洗
大規模な花火を楽しみたい場合は、次の3大会が代表的です。
- 利根川大花火大会:約30,000発
- 常総きぬ川花火大会:約22,000発
- 大洗海上花火大会:約20,000発
いずれも2万発以上の規模で、迫力を重視する人に適しています。
ただし、打ち上げ数が多いことと、観覧の快適さは別の問題です。交通規制や駐車場、観覧席の販売条件なども確認しましょう。
3.中止・延期情報は必ず主催者の発表で確認する
2022年の水郷潮来花火大会や大子町の事例からも分かるように、過去に中止となった大会が後年に再開することはあります。
反対に、前年まで開催されていた大会でも、天候や安全上の問題で中止になる可能性があります。
確認する順番としては、次の方法が確実です。
1. 市町村や観光協会の公式発表を確認する。
2. 開催日と延期日を確認する。
3. 会場の変更や観覧制限を確認する。
4. 有料席の販売状況と交通規制を確認する。
5. 開催当日の最新情報を確認する。
花火大会は、打ち上げ数や開催日だけで判断せず、観覧条件まで確認しておくことが大切です。
【花火大会2022年の茨城】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2022年の茨城県の花火大会は全て中止になったのですか?
A1:いいえ。第91回土浦全国花火競技大会、第35回利根川大花火大会、第62回水戸偕楽園花火大会などは開催されました。一方、水郷潮来花火大会や大子町花火大会と灯籠流しは中止となっています。
Q2:第91回土浦全国花火競技大会はいつ、どこで開催されましたか?
A2:2022年11月5日(土)に開催されました。会場は茨城県土浦市の桜川畔(学園大橋付近)です。午後5時30分に競技が開始され、スターマイン、10号玉、創造花火の3部門で競技が行われました。
Q3:水郷潮来花火大会は2026年に開催されましたか?
A3:はい。第48回大会が2026年10月31日に北利根川特設会場(水郷北斎公園)で開催されました。2022年の中止記録とは異なり、2026年には開催が再開されています。
Q4:大子町花火大会は2026年に復活しますか?
A4:はい。2026年11月21日に7年ぶりの開催が予定されています。ただし、松沼橋と道の駅奥久慈だいごWESTの完成記念大会という位置づけで、2026年は灯籠流しを実施しません。
Q5:2026年の茨城県で最も打ち上げ数が多い花火大会はどこですか?
A5:今回紹介した主要大会では、約30,000発の利根川大花火大会です。2026年は9月19日に境町の利根川河川敷で開催されました。
まとめ:2022年の中止記録と2026年の茨城の花火大会は別々に確認しよう
2022年の茨城県では、花火大会の開催と中止が地域ごとに分かれていました。
第91回土浦全国花火競技大会は11月5日に桜川畔で開催され、3年ぶりに全国の花火師が競演しました。一方、水郷潮来花火大会や大子町花火大会と灯籠流しには中止の記録があります。
その後、茨城県の花火大会は各地域で再開や規模の拡大が進み、2026年には約3万発の利根川大花火大会、約2万2,000発の常総きぬ川花火大会、約2万発の大洗海上花火大会が開催されました。
加えて、2026年11月7日には第95回土浦全国花火競技大会、11月21日には7年ぶりとなる大子町花火大会が予定されています。
2022年の中止記録は、その大会が現在も中止されていることを意味しません。 開催履歴と最新の主催者発表を分けて確認することが、茨城県の花火大会を楽しむための大切なポイントです。