2026年は、両ブランドにとって商品展開の違いがよく表れた年です。
森永製菓はエンゼルパイの発売65周年を記念した商品を展開。一方、ロッテは定番チョコパイの世界観を生かしながら、チルドデザートや季節限定フレーバーへと商品領域を広げています。
ここでは、2026年10月31日現在の公式発表をもとに、注目商品を整理します。
森永製菓:エンゼルパイ発売65周年の記念商品が登場
ミニエンゼルパイ<安納芋>
安納芋パウダーを使用したビスケットでマシュマロを挟み、チョコレートでコーティングした8個入り商品。秋らしい芋の風味と、エンゼルパイ特有のふわもち食感を組み合わせています。
ミニデビルズパイ<ココア>
発売65周年を記念した期間限定商品。ココア味のしっとりしたビスケットとふわもちマシュマロを組み合わせ、チョコレートでコーティングしています。アメリカのチョコレートケーキ「デビルズフードケーキ」をイメージした味わいです。
エンゼルパイ<苺>ティータイムパック
2026年10月27日に発表された期間限定商品。ふわもち食感と甘酸っぱい苺の味わいを組み合わせた冬向けの商品です。10月31日時点では発売前です。
これらのほか、森永製菓は65周年記念企画として、東京駅一番街の「森永のおかしなおかし屋さん」で「エンゼルパイパフェ」「デビルズパイパフェ」を9月8日から期間限定で展開しました。
加えて、記念動画では声優の梶裕貴さんがオリジナルソングを歌唱。長年親しまれてきたブランドを、商品だけでなく動画や店舗体験でも訴求しています。
ロッテ:チョコパイはケーキの可能性を広げる商品展開
チョコパイ<北海道生キャラメルチーズケーキ>
北海道産生キャラメルを練り込んだキャラメルケーキと、北海道産チーズを使用したチーズクリームを組み合わせた商品です。1,000名を超える顧客から寄せられたフレーバー案を参考に開発されました。
チョコパイ<クリームシュー>・<ビターエクレア>個売り
クリームシュー味は北海道産生クリームとカスタードクリームを使用。ビターエクレア味は芳醇なビターチョコクリームを採用しています。どちらも常温で楽しめる個売りタイプで、想定小売価格は税込129円前後です。
生 チョコパイ<とろける焼き芋>
安納芋を使用したケーキに、たっぷりのホイップクリームを挟み、焼き芋風味のチョコレートで包んだチルドデザート。発酵バターも使用しています。
11月1日には「生 チョコパイ」が発売5周年のリニューアル
2026年10月29日、ロッテは「生 チョコパイ」と「生 チョコパイ<ガトー・オ・ショコラ>」のリニューアルを発表しました。
発売日は2026年11月1日。つまり、この記事の基準日である10月31日の翌日です。
今回のリニューアルで注目されるのは、通常のチョコパイと比べてクリーム量350%というボリューム感です。
通常タイプはケーキ生地とクリーム、チョコレートのバランスを楽しむ商品ですが、生チョコパイは水分を多く含んだケーキと軽やかなクリームによる、しっとりふわふわの食感を特徴としています。
ガトー・オ・ショコラタイプは、ケーキ、クリーム、チョコレートをすべてチョコレート仕立てにした商品です。
両商品とも全国のスーパー・ドラッグストアで発売予定で、想定小売価格は税込230円前後。消費期限は5日間と案内されています。通常のチョコパイとは異なるチルドデザートとして、売り場や保存方法にも違いがあります。
2026年の商品展開から見える両ブランドの方向性
2026年の展開を整理すると、森永製菓はエンゼルパイの象徴であるマシュマロの食感を生かしながら、ココアや苺、安納芋などの味を加えています。
ロッテは、ケーキとクリームという基本構造を維持しつつ、チーズケーキ、シュークリーム、エクレア、焼き芋など、洋菓子や季節のデザートを取り込んでいます。
ここに両ブランドの違いが表れています。
エンゼルパイは、マシュマロという独自の素材を中心にブランドの個性を深める方向。チョコパイは、ケーキとクリームの組み合わせを応用して、さまざまなスイーツの味わいを表現する方向です。
どちらも基本の魅力を残しながら新商品を展開している点は共通しています。
【どっちがおすすめ?】好み・食感・食べるシーン別の選び方

エンゼルパイとチョコパイは、優劣をつけるよりも、食べる人がどんな食感を求めているかで選ぶのが合理的です。
エンゼルパイがおすすめの人
マシュマロの弾力とビスケットの食感を楽しみたい人
- もちもちした食感が好き
- マシュマロのふわふわ感が好き
- ケーキよりビスケット系のお菓子が好み
- 一口ごとに異なる食感を楽しみたい
- 温めたり冷やしたりして食べ方を変えたい
特におすすめしたいのが、森永製菓の公式サイトでも紹介されている温め方と冷やし方です。
温める場合は、個包装から取り出して耐熱皿に載せ、電子レンジ500~600Wで約10秒加熱します。マシュマロがふんわり膨らみ、チョコレートが柔らかくなることで、通常とは違う味わいになります。
冷やす場合は個包装のまま冷蔵庫に入れ、約30分待ちます。マシュマロの食感が変化し、普段とは違った口当たりを楽しめます。
ただし、温めすぎるとマシュマロが膨らみすぎたり、吹きこぼれたりすることがあるため注意が必要です。
チョコパイがおすすめの人
ケーキのような口どけとクリームを楽しみたい人
- ホイップクリームが好き
- しっとりしたケーキ生地が好み
- チョコレートとクリームの組み合わせが好き
- 洋菓子のような満足感を求めている
- 季節限定のスイーツフレーバーを試したい
チョコパイは、コーヒーや紅茶と組み合わせても楽しめる商品です。
特にケーキ生地とクリームが一緒に口の中でほどけるため、午後の休憩や食後のおやつにも向いています。
季節によって異なるフレーバーが登場するため、定番商品を楽しみながら新しい味を探したい人にも適しています。
逆に、好みに合わない可能性があるのは?
エンゼルパイはマシュマロの弾力が特徴なので、もちもちした食感が苦手な人には好みが分かれる可能性があります。
チョコパイはクリームとケーキの組み合わせが中心です。マシュマロのような弾力や、ビスケットを噛む感覚を求める人には、少し物足りなく感じる可能性があります。
また、両方ともチョコレートでコーティングされた甘いお菓子です。甘さを控えた軽いビスケットを探している場合は、別の商品も比較するとよいでしょう。
迷ったら両方を食べ比べるのがおすすめ
食感の違いをはっきり感じたいなら、同じタイミングで両方を食べ比べる方法があります。
先にエンゼルパイを食べると、ビスケットの歯ごたえとマシュマロの弾力を確認できます。その後にチョコパイを食べると、ケーキ生地とクリームの柔らかさが際立ちます。
単に甘さを比べるのではなく、最初のひと口の感触、噛んだときの弾力、口の中に残る余韻に注目すると、それぞれの個性がよくわかります。
【よくある誤解を解消】エンゼルパイとチョコパイの疑問を検証
両商品は名前や外観が似ているため、メーカーや中身を混同してしまうことがあります。特に多い疑問を整理します。
エンゼルパイとチョコパイは同じメーカーの商品?
違います。
エンゼルパイは森永製菓、チョコパイはロッテの商品です。販売元も商品開発の歴史も異なる、別々のブランドです。
エンゼルパイの中身は本当にマシュマロ?
はい。森永製菓の公式ブランドサイトでも、マシュマロをビスケットで挟んだ商品として説明されています。
マシュマロのふわふわ感と弾力が、エンゼルパイを特徴づける重要な要素です。
チョコパイの中身は生クリーム?
ロッテのブランドサイトではホイップクリームと説明されています。
ただし、一般的な洋菓子店で作られる生クリームのホイップと、商品に使われるクリームは原材料や製法が同じとは限りません。実際の配合は商品ごとの原材料表示を確認してください。
エンゼルパイとチョコパイはどちらが先に発売された?
エンゼルパイが先です。
- エンゼルパイ:1961年
- チョコパイ:1983年9月
エンゼルパイのほうが22年早く誕生しています。
エンゼルパイはなぜ「パイ」という名前なの?
森永製菓の公式ミュージアムによると、マシュマロが欧米で「エンゼルフーズ」と呼ばれていたことなどが命名に関係しています。
実際の商品は、一般的な折り込みパイ生地を使ったものではなく、ビスケットとマシュマロを組み合わせたお菓子です。
2026年にエンゼルパイの限定商品はある?
あります。
2026年は発売65周年にあたり、ミニエンゼルパイ<安納芋>やミニデビルズパイ<ココア>などが登場しました。
加えて、2026年11月10日にはエンゼルパイ<苺>ティータイムパックが発売予定です。
2026年にチョコパイの新商品はある?
あります。
チョコパイ<北海道生キャラメルチーズケーキ>やチョコパイ<クリームシュー>、チョコパイ<ビターエクレア>などが登場しています。
また、2026年11月1日には生チョコパイシリーズのリニューアル商品が発売予定です。
まとめ:エンゼルパイとチョコパイは中身も歴史も違う別々の人気菓子
エンゼルパイとチョコパイは、どちらもチョコレートで包まれた人気のお菓子ですが、最大の違いは内部の構造にあります。
森永製菓のエンゼルパイは、1961年に誕生したマシュマロ入りビスケット菓子です。ふわふわで弾力のあるマシュマロと、しっとりしたビスケットが組み合わさった独特の食感が魅力です。
一方、ロッテのチョコパイは1983年9月に登場したケーキタイプのお菓子です。しっとりしたケーキ生地とホイップクリーム、チョコレートの組み合わせによって、洋菓子のような口どけを楽しめます。
2026年はエンゼルパイが発売65周年を迎え、森永製菓は記念フレーバーや限定企画を展開。ロッテも定番チョコパイのリニューアルや生チョコパイの拡充など、新しい楽しみ方を提案しています。
マシュマロのもちもち感を楽しみたいならエンゼルパイ、ケーキとクリームの一体感を味わいたいならチョコパイ。
この違いを覚えておけば、スーパーやコンビニで商品を選ぶときにも迷いません。長年愛されてきた2つのお菓子を、ぜひそれぞれの個性に注目して食べ比べてみてください。