広島風お好み焼きの基本は、薄い小麦粉の生地、たっぷりのキャベツ、豚バラ肉、焼きそば麺、卵を順番に重ねることです。
オタフクソースの公式レシピ「小麦粉から作る広島お好み焼」を参考に、家庭で再現しやすい2枚分の分量をまとめました。調理時間の目安は約40分です。
広島焼きの材料一覧
基本材料(2枚分)
| 材料 | 分量 | 役割・ポイント |
|---|---|---|
| 薄力粉 | 40g | 薄い生地を作る |
| 水 | 60ml | 生地をのばす |
| みりん | 小さじ1/2 | 生地に風味を加える |
| キャベツ | 300g | 甘みとボリュームを出す |
| 青ねぎ | 10g | 香りと彩り |
| もやし | 60g | 食感を加える |
| 豚バラ肉 | 80g・約6枚 | うま味と脂のコク |
| 焼きそば麺 | 2玉 | 食べ応えを出す |
| 卵 | 2個 | 最後の層を作る |
| 天かす | 20g | コクと食感 |
| かつお粉 | 適量 | だしの風味 |
| お好みソース | 適量 | 仕上げの味付け |
| 青のり | 適量 | 香りと彩り |
| 焼きそばソース | 20g | 麺の味付け |
出典:オタフクソース公式「小麦粉から作る広島お好み焼」の2枚分の材料を基準に構成。
生地の作り方は小麦粉と水をシンプルに
広島焼きの生地は、厚く膨らませるためのものではありません。具材を受け止める薄い土台として使います。
作り方は次のとおりです。
1. ボウルに水60mlを入れる。
2. みりん小さじ1/2を加える。
3. 薄力粉40gを加えて、ダマが残らないように混ぜる。
4. 全体が均一になったら完成。
生地の硬さは、クレープ生地に近いサラッとした状態が目安です。
粉を一度に大量に加えて混ぜるとダマになりやすいため、少しずつなじませると扱いやすくなります。
また、生地を厚く流し込むと、焼き上がりが重くなり、野菜との一体感も損なわれます。薄く広げることを優先してください。
キャベツの千切りは2〜3mm幅が目安
キャベツの切り方は、完成した広島焼きの食感を左右します。
農林水産省の郷土料理レシピとオタフクソースの公式レシピでは、キャベツはおおむね2〜3mm幅の千切りが基本です。
切り方の要点は3つあります。
- 芯の部分は硬いため、薄く切るか取り除く。
- 葉を数枚重ねて、繊維に沿うように切る。
- 幅をできるだけそろえ、極端に太い部分を残さない。
細すぎると蒸したときに食感が失われやすく、太すぎると火が通るまで時間がかかります。
2〜3mm幅を基準に切りそろえることが、甘みと食感を両立させるポイントです。
豚バラ肉は薄切りを使用し、長さや大きさをそろえておくと、生地の上に並べやすくなります。脂身が適度にあるものを選ぶと、蒸し焼きの際にキャベツにも肉のうま味が移ります。
【本場風の仕上がりへ】広島焼きの重ね焼き手順と火加減

広島焼きの最大の特徴は、材料を混ぜずに重ねて焼くことです。
ただし、単純に材料を積み上げればよいわけではありません。各層に役割があり、焼く順番によって水分の抜け方や香ばしさが変わります。
重ね焼きの基本構造
基本的な重ね方は次のとおりです。
広島焼きの層構造
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この構造で大切なのは、キャベツを生地の上にたっぷり載せ、その上に豚肉を広げることです。野菜を生地に混ぜ込まないため、蒸したキャベツの甘みを感じやすくなります。
ホットプレートで作る重ね焼きの手順
手順1:生地を直径約20cmに広げる
ホットプレートを160〜180℃に温め、薄く油を引きます。
生地をお玉8分目ほど流し、中心から外側へ円を描くように広げます。中央から薄くしていくと、均一な厚さにしやすくなります。
生地を何度も塗り重ねる必要はありません。薄いクレープ状に仕上げます。
手順2:かつお粉と具材を重ねる
生地の上にかつお粉を振り、次の順番で具材を載せます。
1. キャベツ
2. 天かす
3. 青ねぎ
4. もやし
5. 豚バラ肉
具材を山のように盛り付けるのがポイントです。
最初は高さが出ますが、加熱によってキャベツのかさが減るため、無理に押さえる必要はありません。
最後に残しておいた生地約10gを全体に回しかけます。これが具材をまとめるつなぎになります。
手順3:ひっくり返して豚肉に火を通す
生地の底面に焼き色が付いたら、ヘラを使って裏返します。
裏返した後は、温度を200℃以上に上げて豚肉側を焼きます。
肉に焼き色が付いたら180℃前後に戻します。
この温度調整によって、肉の香ばしさを引き出しながら、キャベツを蒸し焼きにできます。
手順4:焼きそば麺を別に炒める
焼きそば麺は、生地の下に最初から入れるものではありません。
ホットプレートの空いている場所に麺を置き、軽くほぐしてから焼きそばソースで味を付けます。
麺をお好み焼きと同じくらいの円形に整え、その上に蒸し焼きにした生地と具材を載せます。
手順5:卵を焼いて重ねる
空いた場所に卵を割り入れ、黄身を軽く崩して円形に広げます。
卵が完全に固まる前に、焼きそば麺と生地の層を上から載せます。
軽く押さえて卵と具材をなじませ、卵に火が通ったら最後にひっくり返します。
卵の面が上になったら完成です。
失敗しないための温度・時間の目安
| 工程 | 温度の目安 | 時間の目安 |
|---|---|---|
| 生地を焼く | 160〜180℃ | 焼き色が付くまで |
| 肉側を焼く | 200℃以上 | 肉に火が通るまで |
| キャベツを蒸す | 約180℃ | 約5分 |
| 麺を炒める | 中温〜高温 | ほぐれて香ばしくなるまで |
| 卵を焼く | 中温 | 固まり始めるまで |
オタフクソースの公式レシピでは、豚肉を焼いた後に温度を下げ、約5分キャベツを蒸らす工程が紹介されています。農林水産省のレシピでも、野菜を重ねた後の加熱と蒸らしが基本です。
家庭の火力やキャベツの量によって仕上がりは変わります。5分を基本にしながら、キャベツが半透明になってしんなりしているかを確認してください。
【ひっくり返すのが難しい?】広島焼きの失敗原因と対処法
広島焼きを家庭で作るとき、特に難しいのがひっくり返す工程です。
具材が多いため、関西風お好み焼きのように簡単には返せません。生地が破れたり、キャベツが飛び散ったりする失敗も起こりがちです。
ひっくり返し方はタイミングが重要
成功させる要点は、裏返す前に生地の底面をしっかり焼くことです。
具体的には次の3点を確認します。
- 生地の縁が乾いている。
- 底面に焼き色が付いている。
- ヘラを差し込んだとき、生地が一体になって動く。
大きめのヘラを2本使い、左右から支えるように差し込みます。
一気に持ち上げ、ためらわずに裏返すのがコツです。途中で止まると具材が崩れやすくなります。
1本のヘラしかない場合は、幅の広いものを使用し、もう一方の手で耐熱性の補助器具を使って支える方法もあります。やけどを防ぐため、熱いプレートの近くでは無理な姿勢を取らないようにしてください。
よくある失敗と改善策
| 失敗 | 主な原因 | 改善方法 |
|---|---|---|
| 生地が破れる | 底面の焼き不足 | 縁が固まるまで待つ |
| キャベツが飛び散る | 具材を盛りすぎた、返す動作が遅い | 具材の高さを整え、一気に返す |
| 中が水っぽい | 蒸らし不足、野菜の水分過多 | キャベツの水分を確認して十分に蒸す |
| キャベツが硬い | 蒸し時間が短い | 180℃前後で追加加熱する |
| 麺がべちゃつく | 水分が多い、炒め不足 | 麺をほぐしてから余分な水分を飛ばす |
| 卵が破れる | 卵が焼ける前に動かした | 卵が固まり始めてから返す |
キャベツを押さえつけないことも大切
初心者がやりがちな失敗の一つが、具材を上から強く押すことです。
キャベツを押しつぶすと、野菜から水分が出やすくなり、蒸気が抜けてふんわりとした仕上がりになりにくくなります。
特に蒸し焼きの途中は、ヘラで何度も押さえつけないようにしましょう。
形を整えるための軽い調整と、強く圧迫することは別です。
キャベツのかさが自然に減り、甘みが出るまで待つことが大切です。
【ホットプレートとフライパンを比較】家庭で作るならどちらが簡単?
広島焼きを作る調理器具として、ホットプレートとフライパンにはそれぞれメリットがあります。
本場の鉄板焼きに近い雰囲気を楽しみたいのか、手軽に1枚作りたいのかによって選ぶとよいでしょう。
ホットプレート
複数枚・本格的な調理向け
フライパン
少量・手軽な調理向け
ホットプレートで作る場合
ホットプレートの最大の利点は、焼きそばを炒めるスペースと、お好み焼きを焼くスペースを同時に確保できることです。
広島焼きでは、野菜を蒸し焼きにしながら、別の場所で麺を炒める必要があります。
そのため、広いホットプレートがあると工程をスムーズに進められます。
おすすめなのは、次のような人です。
- 家族や友人と一緒に作りたい。
- 2枚以上を続けて焼きたい。
- 温度を細かく調整したい。
- 鉄板焼きの雰囲気を楽しみたい。
ただし、プレートが狭いと麺を炒める場所が足りなくなるため、サイズには注意してください。
フライパンで簡単に作る場合
フライパンでも広島焼きは十分に再現できます。
ただし、麺を炒める場所と生地を焼く場所を同時に確保しにくいため、工程を分けて進めるのが基本です。
おすすめの手順は次のとおりです。
1. 最初に焼きそば麺を炒め、別皿に取り出す。
2. フライパンに薄く生地を広げる。
3. キャベツ、もやし、ねぎ、豚バラ肉を重ねる。
4. 蓋をして弱めの中火で5〜7分蒸し焼きにする。
5. 底面に焼き色が付いたら、皿や蓋を利用して裏返す。
6. 卵を焼き、麺と具材を重ねて仕上げる。
JA全農たまごの家庭向けレシピでも、フライパンを使った広島風お好み焼きの作り方が紹介されています。蓋をして5〜7分程度蒸し焼きにする方法は、家庭の調理器具でも実践しやすい手順です。
フライパンを使う場合は、直径26〜28cm程度の大きめのものが扱いやすいでしょう。
裏返すときは、フライパンより少し大きい平皿を利用すると、生地を崩さず移動できます。皿とフライパンの間に隙間ができないようにし、熱い油や蒸気にも十分注意してください。
どちらを選ぶべき?目的別の判断基準
| 比較項目 | ホットプレート | フライパン |
|---|---|---|
| 調理のしやすさ | 広い作業スペースを確保しやすい | 工程の入れ替えが必要 |
| 温度管理 | 温度設定がしやすい | 火加減を手動で調整 |
| 麺と具材の同時調理 | 可能 | 基本的に難しい |
| 複数枚の調理 | 比較的得意 | 1枚ずつが基本 |
| 後片付け | プレートの洗浄が必要 | 比較的簡単 |
| おすすめの用途 | 家族・複数人での食事 | 一人分・少量調理 |
本場風の調理工程を再現したいならホットプレート、手軽さを優先するならフライパンがおすすめです。
【味を決める最後のひと工夫】お好みソースとトッピングの選び方
広島焼きは、最後にかけるソースによって味の印象が大きく変わります。
キャベツの甘み、豚肉の脂、焼きそば麺の香ばしさをまとめるには、適度なとろみと甘みがあるお好みソースがよく合います。
お好みソースのおすすめは濃厚な甘口タイプ
広島風お好み焼きに合わせるなら、野菜や果実をベースにした濃厚タイプがおすすめです。
代表的な商品が、
広島市の公式ウェブサイトによると、同商品は1952年(昭和27年)発売。デーツをはじめとする野菜や果実のコクのある甘さと、まろやかな味わいが特徴です。
ソースを選ぶときは、次の基準を参考にしてください。
- 甘口タイプ: キャベツの甘みを生かしやすく、子どもにも食べやすい。
- 濃厚タイプ: 麺や豚肉にしっかり味を絡めたいときに向いている。
- スパイシータイプ: 甘さを控えめにして、味にアクセントを付けたい人向け。
オタフクソースの公式商品情報では、通常のお好みソースにトマト、デーツ、たまねぎなどの野菜・果実と約20種類の香辛料が使われています。
仕上げのトッピングは何を合わせる?
基本のトッピングは、青のりとお好みソースです。
好みに合わせて、次のような食材を追加することもできます。
- 青のり: 香りを加える定番。
- 紅しょうが: 甘みのあるソースに爽やかな酸味を加える。
- かつお節: だしの風味を強める。
- マヨネーズ: 卵や豚肉のコクと相性がよい。
- 七味唐辛子: 甘口ソースに辛みを加える。
なお、マヨネーズは必須ではありません。ソースと青のりだけで仕上げれば、キャベツや麺の味をより感じやすくなります。
広島風と関西風は何が違う?
ここは、広島焼きを初めて作る人が間違えやすいポイントです。
関西風は、小麦粉の生地にキャベツや肉などを混ぜて焼くのが基本です。一方、広島風は薄い生地の上に具材を重ね、焼きそば麺と卵を別工程で加えます。
農林水産省の郷土料理紹介でも、広島のお好み焼きは薄い生地と具材を重ねて蒸し焼きにする料理として説明されています。
つまり、単に焼きそばを加えたお好み焼きではなく、具材を重ねて、それぞれの食感や風味を引き出す調理法そのものが広島風の特徴です。
【プロの結論】本場の広島風お好み焼きを再現する5つの判断基準
自宅で作る広島焼きは、材料の豪華さよりも、基本工程をどれだけ丁寧に守れるかで仕上がりが変わります。
特に意識したいのは、次の5つです。
1. 生地は薄く、直径約20cmに均一に広げる。
2. キャベツは2〜3mm幅に切り、蒸しやすくする。
3. 豚バラ肉はキャベツの上に並べ、肉の脂とうま味を生かす。
4. 野菜は約5分を目安に蒸し、焼きそば麺は別に炒める。
5. 卵は最後に薄く広げ、半熟のうちに具材を重ねる。
この5点を守れば、家庭用の調理器具でも本場風に近い一枚を目指せます。
よくある思い込みを見直す
「キャベツは多ければ多いほどおいしい」
必ずしもそうではありません。キャベツの量が多すぎると水分が抜けにくくなり、生地が崩れる原因になります。まずは2枚分300g程度を基準にしてください。
「強火で一気に焼けばおいしくなる」
これも正解ではありません。豚肉を焼く工程では高温が役立ちますが、キャベツを蒸す工程では温度を下げる必要があります。工程ごとに火加減を変えることが重要です。
「焼きそば麺は最初から重ねてよい」
麺は別に炒めてから重ねるのが基本です。先に炒めることで余分な水分を飛ばし、麺の香ばしさを引き出せます。
こんな人には特におすすめ
- 家庭で広島のお好み焼き店の味に近づけたい人
- キャベツをたっぷり使った食事を楽しみたい人
- ホットプレートを使った家族の食卓を楽しみたい人
- 関西風とは違う重ね焼きに挑戦したい人
一方、短時間で混ぜて焼くだけの料理を求める場合は、関西風のほうが手軽です。広島焼きは蒸し焼きと麺・卵の別調理が必要なため、ある程度の調理時間を確保できる日に向いています。
【広島焼きレシピ】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:広島焼きの生地は小麦粉と水だけで作れますか?
A1:はい。基本的には薄力粉と水で作れます。今回の2枚分レシピでは薄力粉40g、水60ml、みりん小さじ1/2を使用します。だしを加えて風味を付けるアレンジも可能です。
Q2:広島焼きのキャベツはどのくらいの細さに切ればよいですか?
A2:2〜3mm幅が目安です。細すぎると食感が失われやすく、太すぎると蒸し焼きに時間がかかります。できるだけ均一な幅に切ってください。
Q3:焼きそば麺はいつ入れますか?
A3:キャベツと豚肉を重ねて蒸し焼きにした後です。麺を別の場所で炒め、ソースで味付けしてから具材を載せます。
Q4:広島焼きの蒸し焼き時間は何分ですか?
A4:ホットプレートでは約180℃で5分程度が基本です。キャベツが半透明になってしんなりするまでを目安にし、必要に応じて追加加熱してください。フライパンでは蓋をして弱めの中火で5〜7分程度が目安です。
Q5:広島焼きはフライパンだけでも作れますか?
A5:作れます。最初に焼きそば麺を炒めて取り出し、その後に生地と具材を重ねて蒸し焼きにします。裏返すときは大きめの平皿を利用すると崩れにくくなります。
Q6:広島焼きと広島風お好み焼きは違う料理ですか?
A6:一般的には同じ料理を指します。薄い生地の上にキャベツ、豚肉などを重ね、焼きそば麺と卵を加える調理法が特徴です。地元の郷土料理としては「広島のお好み焼き」と紹介されています。
Q7:広島焼きに合うソースは何ですか?
A7:野菜や果実の甘みと、とろみがある濃厚なお好みソースがおすすめです。代表的な選択肢としてオタフクのお好みソースがあります。甘さや辛さの好みに応じて選んでください。
まとめ:広島焼きは薄い生地と蒸し焼きが成功の決め手
広島焼きを自宅でおいしく作るために必要なのは、特別な調理技術よりも、材料を重ねる順番と加熱時間を守ることです。
薄力粉で作った生地を直径約20cmに広げ、2〜3mm幅のキャベツ、もやし、豚バラ肉を重ねる。ひっくり返した後は温度を調整し、約5分を目安に蒸し焼きにする。最後に別に炒めた焼きそば麺と卵を合わせれば、広島風ならではの層のある仕上がりになります。
2026年の家庭料理としても、ホットプレートなら本格的な重ね焼きを楽しめますし、フライパンなら少ない道具で手軽に挑戦できます。まずは基本の材料と分量で一枚焼き、キャベツの蒸し具合やソースの量を好みに合わせて調整してみてください。
生地の薄さ、キャベツの甘み、麺の香ばしさ、卵のまろやかさ。この4つが調和したとき、自宅でも本場の広島お好み焼きに近い満足感を味わえます。