今回の始球式で興味深いのが、マウンドに上がるまでの準備だ。
日刊スポーツとデイリースポーツの報道によると、山本は登板前に約30球の投球練習を実施。入念に肩を慣らして本番に臨んだものの、投球後には「練習の方が良い球があった」と振り返った。
本番の難しさは、単純な投球技術だけでは説明できない。甲子園という大観衆の前で、阪神ファンとしても注目される立場で一球を投じる。普段のキャッチボールとは違う緊張感がある。
2016年は100球以上、2017年は父親と約3時間の練習
過去の登板を振り返ると、山本が始球式に向けて練習を重ねてきたことが分かる。
2016年4月の登板では、父親を相手に10日以上前から公園でキャッチボールを繰り返し、当日までに100球以上を投げ込んでいた。本人も、暴投を避けてきれいなストライクを投げたいという意欲を示していた。
2017年5月の阪神対DeNA戦では、前日の午後4時から父親を相手に約3時間の投球練習を実施。それでも本番ではボールが打者の背後を通過し、本人は練習どおりに投げられなかったことを悔しがった。
一方、2025年7月の登板では、過去に100球、200球と練習していた時期と異なり、十分な事前練習ができなかったと説明。それでもノーバウンド投球を成功させている。
そして2026年は約30球の練習で本番に臨み、再びノーバウンドを達成した。練習量と本番の結果が必ずしも比例しないこと、そして限られた準備時間でも集中力を発揮していることが、これまでの登板から読み取れる。
「練習の方がいい球だったかな」
これは2026年の投球後に報じられた本人のコメントだ。成功した一球に満足するだけでなく、練習時の感覚と本番の出来を比較しているところにも、投球に対する真剣さが表れている。
【歴代登板を時系列で整理】山本彩の始球式は2016年から2026年へ

山本彩の甲子園での始球式を語るうえで、2016年と2017年は外せない。NMB48時代から阪神タイガースとの関係が深く、球団公認の女性ファン向け企画「TORACO」の応援隊長として活動していた。
その後も2025年、2026年と「ウル虎の夏」のゲストとして甲子園に登場。登板ごとに投球の内容や準備の様子が異なっている。
山本彩の始球式・ファーストピッチ歴代一覧
| 年月日 | 対戦カード・イベント | 投球・エピソード |
|---|---|---|
| 2016年4月20日 | 阪神対ヤクルト | ストライク投球。背番号6のユニホームで登場 |
| 2017年5月28日 | 阪神対DeNA | ノーバウンド成功。ただし打者の背後に逸れる |
| 2025年7月11日 | ウル虎の夏2025・阪神対ヤクルト | 事前練習が十分にできない中でノーバウンド成功 |
| 2026年7月26日 | ウル虎の夏2026・阪神対巨人 | 約30球の練習を経て2年連続のノーバウンド成功 |
※主要な登板記録を掲載。全出演・全始球式を網羅した公式一覧ではありません。
2016年4月20日:金本監督へのリスペクトを込めた背番号6
山本彩の甲子園での登板を振り返るうえで、象徴的なのが2016年4月20日だ。
この日は阪神対ヤクルト戦で始球式を担当。金本知憲監督と同じ背番号「6」のユニホームを着用してマウンドに上がった。
背番号には、金本監督へのリスペクトに加え、AKB48グループの選抜総選挙で2年連続6位だったことも重ねられていた。
当時はTORACO応援隊長を務めており、登板前には100球以上の練習を重ねていた。結果は見事なストライク。甲子園の景色の中で投げられたことへの喜びも語っている。
この登板は、単なる芸能人のイベント出演ではなく、阪神ファンとしての思いが形になった出来事だった。
2017年5月28日:ノーバウンドでも悔しさが残った登板
2017年は、前年に続いて甲子園の阪神戦で始球式を務めた。
投球自体はノーバウンドだったものの、ボールは打者の背後を通過。山本は「変なとこ行っちゃった」と悔しさを見せた。
前日に約3時間の練習をしていたこともあり、本人にとっては納得のいかない結果だったようだ。
同年は阪神が優勝した場合の企画として、TORACOの着ぐるみキャラクター「TOR姉」を作り、自分が中に入ってファンを喜ばせたいというアイデアも語っていた。
こうしたエピソードからも、当時から阪神との関わりを楽しみ、ファンと一緒にチームを応援する姿勢が伝わってくる。
2025年7月11日:ウル虎の夏で久しぶりの甲子園登板
2025年7月11日には「ウル虎の夏2025」の初日に登場。阪神対ヤクルト戦のファーストピッチセレモニーを担当した。
黄色を基調とした限定ユニホーム姿でマウンドに上がり、見事にノーバウンド投球を成功させた。
このとき山本は、以前は100球、200球ほど練習してから登板していたものの、今回は十分に練習できなかったと説明。それでも捕手までボールが届いたことに安堵していた。
試合では阪神が3対6で敗れ、11連勝がストップ。山本は試合結果にも反応し、阪神ファンとして悔しさを見せた。この出来事は、始球式の投球だけでなく、試合終了までチームを応援する彼女の姿勢が話題になった一件でもある。
【阪神ファンの原点】山本彩が甲子園を特別な場所と感じる理由
山本彩が阪神タイガースのファンとして知られるようになった背景には、幼少期からの家庭環境がある。
2015年のオリコンのインタビューでは、父親が阪神ファンだったことを明かしている。物心がついた頃から当たり前のように阪神戦を見ており、自然とタイガースを応援するようになったという。
本人は阪神ファンになったきっかけを特定の試合や選手では説明していない。家庭の中で阪神を応援することが日常になっていたという点が、山本の虎党としての原点だ。
NMB48時代から続く阪神との関係
阪神との関係は、単にプライベートで試合を見るだけにとどまらなかった。
2016年にはTORACO応援隊長に就任。女性ファンに向けて阪神タイガースの魅力を発信する役割を担い、球団イベントにも参加していた。
同年にはABCテレビの野球中継にゲスト出演したことも報じられている。アイドル活動と野球への関心が結びつき、阪神ファンとしての知名度を高めるきっかけになった。
2017年には自身のソロバージョンの「六甲おろし」が球場ビジョンで流れることにも触れており、両親が喜んでいたと話している。阪神を応援する家族とのつながりも、彼女の野球愛を語るうえで欠かせない要素だ。
2026年は現地観戦3試合で3勝
2026年の登板時には、プライベートで甲子園の阪神戦を3試合観戦し、その3試合すべてで阪神が勝利していたことも明らかになった。
本人は「女神パワーじゃないですけど」とユーモアを交えながら、この日も勝利を願っていた。
もちろん、観戦した試合の勝敗と山本の始球式に因果関係があるわけではない。しかし、試合を実際に観戦し、日々のチーム状況もチェックしている姿勢は、長年の阪神ファンとしての説得力につながっている。
2026年7月26日の阪神対巨人戦は、阪神が1対0で勝利。山本は試合後も喜びを見せ、現地観戦の勝利をファンと共有した。
【投球の見どころを検証】ノーバウンドとストライクは同じではない?
山本彩の始球式を振り返る際、混同しやすいのが「ノーバウンド」と「ストライク」の違いだ。
ノーバウンドとは、投げたボールが地面に触れることなく捕手まで届くこと。一方、ストライク投球は、打者に対するストライクゾーンにボールが入ることを指す。
そのため、ノーバウンドで捕手に届いても、必ずしもストライクになるわけではない。2017年の山本の投球は、その違いがよく分かる例だ。
歴代の投球から分かる3つの注目点
1. 距離を正確に投げ切る力
始球式では、通常のキャッチボールより長い距離を一度の投球で届ける必要がある。2016年に100球以上の練習を行ったことや、2026年に約30球の事前練習を行ったことからも、山本が本塁までの距離を意識して準備していることが分かる。
2. 緊張下でフォームを維持する集中力
甲子園の大観衆を前にした一球は、普段の練習とは環境が異なる。2026年には本人が例年以上の緊張を語っており、ノーバウンドで届かせること自体が大きな課題だった。
3. 成功しても改善点を探す姿勢
2025年は練習不足への不安を抱えながらも成功し、2026年は30球の練習を経て再び成功した。それでも本人は投球内容に改善の余地があると感じていた。単なるイベントの成功で終わらせず、毎回の投球を振り返っている点が印象的だ。
「ノーバン始球式」の話題性と実際の評価
「ノーバン」という表現は、スポーツ紙や芸能ニュースで始球式の結果を紹介する際によく使われる。山本自身も2025年、2026年に投球成功をSNSで報告している。
ただし、ノーバウンドという結果だけで投球の完成度を判断することはできない。捕手まで届いたか、狙った方向へ投げられたか、本人が納得できるフォームだったかなど、複数の視点がある。
2026年の投球は、ノーバウンドという結果に加えて、本人がギリギリの到達だったと振り返っていることもポイントだ。数字や見出しだけでなく、本人のコメントと過去の投球を合わせて見ることで、登板ごとの違いが理解しやすくなる。
【プロの結論】山本彩の始球式は阪神愛と準備の積み重ねが見どころ
山本彩の始球式を2016年から2026年まで振り返ると、単にノーバウンド投球ができるようになったという話ではない。
2016年には金本監督への敬意を込めた背番号6を着用し、100球以上の練習を重ねてストライク投球を成功させた。2017年には父親との約3時間の練習を経てマウンドに上がり、投球が逸れたことを悔しがった。
2025年には十分な練習ができない状況でもノーバウンドを成功させ、2026年には約30球の調整を経て2年連続の成功を達成した。
ここから見えてくるのは、山本にとって始球式が単なる芸能活動の一環ではないということだ。子どもの頃から親しんできた阪神タイガースへの思いがあり、甲子園という場所に立つことへの緊張があり、投球を成功させたいという本人のこだわりがある。
また、元NMB48というアイドルとしての知名度だけに依存せず、シンガー・ソングライターとして活動する現在も阪神との接点を持ち続けている点も特徴的だ。球団イベントへの出演が、本人のファン層と野球ファンの双方をつなぐ役割を果たしている。
今後の始球式を見る際は、ノーバウンドだったかどうかだけでなく、どのような準備をしてマウンドに上がったのか、投球後にどのような感想を語ったのかにも注目したい。
【山本彩の始球式に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:山本彩が2026年に始球式をしたのはいつ?
A1:2026年7月26日です。阪神甲子園球場で開催された阪神対巨人戦で、「ウル虎の夏2026」のスペシャルゲストとしてファーストピッチセレモニーに登場しました。
Q2:2026年の始球式はノーバウンドだった?
A2:はい。捕手までノーバウンドで届きました。2025年に続く2年連続の成功です。ただし、本人はギリギリの投球だったと振り返っています。
Q3:山本彩は始球式の前に何球練習した?
A3:2026年7月26日の登板前には約30球の投球練習を行いました。2016年には100球以上、2017年には父親を相手に約3時間の練習をしたことも報じられています。
Q4:山本彩が初めて甲子園で始球式をしたのはいつ?
A4:日刊スポーツの2016年4月20日の報道では、この日は甲子園で2度目の登板、通算では3度目の始球式と紹介されています。金本知憲監督と同じ背番号6のユニホームを着用して登場しました。
Q5:山本彩はなぜ阪神タイガースのファンなの?
A5:父親が阪神ファンだったことが大きな背景です。2015年のオリコンのインタビューでは、物心がついた頃から自然に阪神戦を見ていたと語っています。
まとめ:山本彩の始球式は2026年も甲子園を沸かせた
2026年7月26日の阪神対巨人戦で、山本彩は約30球の投球練習を経てノーバウンド投球を披露した。2025年に続く2年連続の成功であり、「ウル虎の夏2026」を彩る登板となった。
2016年の背番号6での登板、2017年の父親との練習、2025年の練習不足を乗り越えた投球など、過去のエピソードを並べると、甲子園との長い関係が見えてくる。
阪神ファンとしての思いを持ち続けながら、マウンドでは一球に真剣に向き合う山本彩。次に甲子園でファーストピッチを務める機会があれば、投球の結果だけでなく、その舞台裏や本人のコメントにも注目したい。