2012年に放送されたテレビアニメ『あっちこっち』は、素直になれないツンネコ娘・御庭つみきと、恋愛に鈍感な音無伊御を中心に、仲間たちの日常と甘酸っぱい恋模様を描いたラブコメディーです。芳文社の4コマ漫画誌「まんがタイムきらら」で連載された異識の同名漫画を原作とし、アニメーション制作はAICが担当しました。
テレビ放送は2012年4月5日から6月28日まで。全12話で構成され、大久保瑠美、岡本信彦、福原香織、生天目仁美、浅沼晋太郎らが主要キャラクターを演じています。2026年現在も配信サービスで視聴できる作品であり、原作漫画も刊行が続いています。一方、アニメ第2期については公式な制作決定の発表がありません。
【この記事の重要ポイントまとめ】

- 放送時期: 2012年4月5日から6月28日まで、TBSほかで放送。
- 話数: テレビシリーズは全12話。Blu-ray BOXにはテレビ未放送の第13話も収録。
- 主要キャスト: 御庭つみき役は大久保瑠美、音無伊御役は岡本信彦。
- 制作会社: AIC。監督は追崎史敏。
- 主題歌: OPは「あっちでこっちで」、EDは「手をギュしてね」。
- 原作: 異識による芳文社「まんがタイムきらら」連載作品。
- 第2期: 2026年10月現在、公式な制作決定発表は確認されていない。
【あっちこっちのアニメとは?】2012年の放送日とあらすじを解説
2012年春に放送された日常系ラブコメ
『あっちこっち』は、2012年春のテレビアニメとして制作された作品です。
TBSでは2012年4月5日から毎週木曜日の深夜1時25分に放送が始まり、その後MBS、CBC、BS-TBSでも順次放送されました。
TBS公式番組情報では、作品の中心にいるのは、素直になれないつみきと、乙女心に鈍感な伊御の2人。友達以上恋人未満という関係を軸に、学校生活や季節のイベント、仲間との交流を描いています。
あらすじ:つみきと伊御のもどかしい恋愛模様
物語のヒロインは、御庭つみき。
小柄でかわいらしい雰囲気を持ちながら、感情を素直に表現することが苦手な女の子です。特に音無伊御に対しては好意を隠しきれず、照れたり、動揺したりする姿が印象的です。
一方の伊御は、容姿も能力も優れているものの、恋愛に関しては非常に鈍感。つみきとの距離が近くなっても、本人は自然体で接しています。
そんな2人を取り巻くのが、春野姫、片瀬真宵、戌井榊という仲間たちです。
ケーキ店での出来事、雪合戦、バレンタイン、夏休み、文化祭など、身近なイベントを通して5人の日常が展開します。
作品の魅力は、恋愛関係が急激に進展するのではなく、何気ない言葉や仕草によって少しずつ距離が縮まっていくところです。
大きな事件や複雑な人間関係よりも、キャラクター同士の掛け合いや、つみきの照れた反応を楽しむタイプの作品といえます。
【あっちこっちの登場人物・声優一覧】主要キャスト5人を紹介
アニメ版の中心となるのは、5人の高校生です。
TBS公式サイトのスタッフ・キャスト情報に掲載されている主要声優は、大久保瑠美、岡本信彦、福原香織、生天目仁美、浅沼晋太郎の5人です。
主要キャラクターと担当声優の関係
| 登場人物 | 担当声優 | キャラクターの特徴・物語での役割 |
|---|---|---|
| 御庭つみき | 大久保瑠美 | 素直になれないツンネコ娘。伊御に好意を寄せるヒロイン |
| 音無伊御 | 岡本信彦 | 恋愛に鈍感な男子。つみきとの関係の中心人物 |
| 春野姫 | 福原香織 | つみきたちと行動をともにする友人 |
| 片瀬真宵 | 生天目仁美 | 仲間たちの日常に騒動や笑いをもたらす存在 |
| 戌井榊 | 浅沼晋太郎 | 5人の友人。ケーキ店「はちぽち」とも関係が深い |
御庭つみき役:大久保瑠美
つみきは、本作の象徴ともいえるキャラクターです。
伊御への好意を持ちながら、なかなか素直になれない性格が物語の大きな見どころになっています。
感情が高ぶったときの猫のような仕草や、伊御の何気ない行動に対する反応も印象的です。
演じる大久保瑠美の声によって、つみきのかわいらしさと不器用さが表現されています。
音無伊御役:岡本信彦
伊御は、つみきの想い人であり、作品のもう1人の主人公です。
普段は落ち着いており、周囲に対して自然に優しく接する人物ですが、恋愛に関しては非常に鈍感です。
つみきとの距離が近くなる場面でも、本人に特別な意識がないことが多く、その温度差がラブコメディーとしての面白さを生み出しています。
担当するのは岡本信彦です。
春野姫・片瀬真宵・戌井榊も物語を支える
春野姫は福原香織、片瀬真宵は生天目仁美、戌井榊は浅沼晋太郎が担当しています。
この3人は、つみきと伊御の関係を見守るだけでなく、さまざまな日常エピソードを盛り上げる重要な存在です。
また、TBS公式キャラクター情報には、次のサブキャラクターも掲載されています。
- 戌井みいこ:皆口裕子
- 崎守咲:高森奈津美
- 深山佳奈:今野宏美
- 西原京谷:代永翼
- 桜川キクヱ:岩男潤子
- 桐野亜美:三宅麻理恵
主要5人だけでなく、周囲の人物にも実力派声優が参加している点は、本作のキャスト面での特徴です。
【全12話の構成と制作スタッフ】AICが手掛けたアニメ版の特徴
テレビアニメは全12話
『あっちこっち』のテレビシリーズは全12話です。
TBS公式サイトの各話紹介では、第1話が2012年4月5日、第12話が2012年6月28日に放送されたことが確認できます。
各話のタイトルは次のとおりです。
1. 第1話「あっち⇔こっち」
2. 第2話「美味しいケーキと⇔ばれんたいんリップ」
3. 第3話「無情なる雪合戦VS⇔調理実習(燃)」
4. 第4話「つかまえたいの⇔恋のドナドナ」
5. 第5話「アタック!⇔にゃんばーにゃん!」
6. 第6話「プールとYシャツと⇔宿題」
7. 第7話「山だ!川だ!⇔バーベキュー!」
8. 第8話「宿題の夏⇔祭りの夏」
9. 第9話「ワタシを包んで!⇔恋とロマンの学園祭」
10. 第10話「くまエンカウント⇔ラブリマス」
11. 第11話「今年もよろしく⇔もっちーげーむ」
12. 第12話「甘い宝石⇔チョコバーリトゥード」
季節の移り変わりや学校行事を取り入れながら、つみきと伊御を中心とした日常が描かれています。
第13話が存在する?全12話との違い
ここは視聴者が混乱しやすいポイントです。
実は、2014年9月17日に発売された『あっちこっち Blu-ray BOX』には、テレビ放送された12話に加えて、テレビ未放送エピソード「PLACE⇔PRINCESS」が収録されています。
そのため、Blu-ray BOXの収録内容を調べると全13話と表記される場合があります。
整理すると、次のようになります。
- テレビ放送版:全12話
- Blu-ray BOX:全12話+テレビ未放送第13話
- テレビ未放送エピソードのタイトル:「PLACE⇔PRINCESS」
つまり、テレビシリーズが13話放送されたわけではありません。全12話という情報と、Blu-ray BOXの全13話という情報は、収録範囲の違いによるものです。
制作スタッフとアニメーション制作会社
アニメ版の制作を担当したのはAIC(アニメ・インターナショナルカンパニー)です。
主要スタッフは以下のとおりです。
- 原作:異識
- 監督:追崎史敏
- 副監督:鈴木薫
- シリーズ構成:天河信彦
- キャラクターデザイン:渡辺敦子
- 総作画監督:古川英樹
- 音響監督:岩浪美和
- 音楽:横山克
- アニメーション制作:AIC
特に注目したいのは、キャラクターの表情や仕草を中心とした演出です。
本作は大規模なバトルや複雑な謎解きを主軸にした作品ではありません。キャラクターの反応や会話のテンポが作品の印象を左右します。
そのため、つみきの照れた表情や伊御の何気ない優しさなど、細かな描写が作品の魅力につながっています。
【OP・ED主題歌は何?】あっちこっちの音楽と楽曲情報
『あっちこっち』の音楽も、作品の明るく柔らかい雰囲気を支える重要な要素です。
TBS公式のCD情報では、オープニングとエンディングの両方について、楽曲名や担当アーティスト、制作スタッフが掲載されています。
オープニングテーマ「あっちでこっちで」
オープニングテーマは「あっちでこっちで」。
歌唱アーティストは「あっち⇔こっち」です。
このユニットは、主要5キャラクターを演じる声優によるユニットで、次のメンバーで構成されています。
- 大久保瑠美
- 岡本信彦
- 福原香織
- 生天目仁美
- 浅沼晋太郎
作詞ははかせ、作曲・編曲はARMが担当しています。
作品のにぎやかな日常や、5人の仲間関係を感じさせるオープニング楽曲です。
エンディングテーマ「手をギュしてね」
エンディングテーマは「手をギュしてね」。
歌唱は御庭つみき役の大久保瑠美です。
作詞はオミ織葉、作曲・編曲はunoが担当しています。
オープニングが5人のにぎやかな雰囲気を表現しているのに対して、エンディングはヒロインであるつみきの存在に焦点を当てた構成です。
両楽曲は2012年4月18日にポニーキャニオンから発売されました。
また、2014年9月には主題歌やキャラクターソングをまとめた『あっちこっち ミュージックベスト ...and more!』も発売されています。
【あっちこっちの原作漫画との関係】まんがタイムきららでの展開
原作は異識による4コマ漫画
アニメ『あっちこっち』の原作は、漫画家・異識による4コマ漫画です。
芳文社の「まんがタイムきらら」に掲載され、日常の出来事と恋愛要素を組み合わせた作品として展開されてきました。
原作の特徴は、短いエピソードの積み重ねによってキャラクターの関係性を描く構成です。
大きなストーリーの進展だけでなく、何気ない会話や日常の小さな出来事に重点が置かれています。
この特徴はアニメ版にも引き継がれています。
アニメ版と原作漫画の違い
原作漫画は4コマ形式のため、1つひとつのエピソードを短い単位で楽しめます。
一方、テレビアニメでは複数のエピソードを組み合わせ、映像と音楽、声優の演技によって物語を構成しています。
特に、つみきの照れた反応や伊御の天然な言動は、アニメーションと声の演技によって印象が変わります。
原作を読んでからアニメを見ると、キャラクターの動きや声の表現を比較できる点も魅力です。
2025年には原作コミックス第10巻が発売
芳文社の公式コミックス情報によると、『あっちこっち』第10巻は2025年3月27日に発売されました。
第10巻まで刊行されていることは、2012年のアニメ放送から長い時間が経過した現在も、原作作品が読者に届いていることを示す情報の一つです。
また、2026年の「まんがタイムきらら」公式掲載情報にも作品名が掲載されています。一方で、号によって休載の告知もあるため、毎号掲載されているわけではありません。
アニメの放送終了と原作漫画の展開は、分けて考える必要があります。
【あっちこっちの2期・動画配信・2026年現在の評判】
アニメ第2期の制作予定はある?
2026年10月31日現在、『あっちこっち』のテレビアニメ第2期について、公式な制作決定発表は確認できません。
TBS公式サイトには、2012年の放送情報や2014年のBlu-ray BOX、音楽関連商品の情報が残されていますが、第2期の制作開始や放送時期を知らせる公式告知は掲載されていません。
ここで注意したいのは、原作漫画が続いていることと、アニメ第2期の制作が決定していることは別の話だという点です。
原作の新刊が発売されたからといって、アニメの続編が制作されるとは限りません。
したがって、現状は「第2期の制作予定が公式発表されていない作品」と理解するのが適切です。
2026年現在の動画配信サービス
2026年現在、『あっちこっち』は複数の動画配信サービスで視聴できることが確認されています。
主な掲載状況は次のとおりです。
- U-NEXT:公式作品ページで見放題表示
- dアニメストア:全12話の作品ページを掲載
- DMM TV:2026年9月時点の配信情報で見放題対象
- アニメタイムズ:2026年9月時点の配信情報で見放題対象
- TSUTAYA DISCAS:同時点の情報では宅配レンタル対象
特にU-NEXTの公式作品ページでは、作品のあらすじと各話の情報が掲載されています。
dアニメストアでも全12話の作品情報を確認できます。
ただし、動画配信サービスは契約や配信権利の変更によって作品の取り扱いが変わる場合があります。視聴前には各サービスの最新作品ページを確認するのが確実です。
2026年現在の評判は?視聴者の評価を分析
2026年現在の評価を確認する際に参考になるのが、アニメレビューサイトFilmarksです。
同サイトの作品ページでは、2026年10月上旬の確認時点で、総合評価は5点満点中3.5点、レビュー778件となっています。
レビューの傾向を見ると、主に次のような評価があります。
好意的な評価
- つみきのキャラクターがかわいい
- 登場人物同士の距離感が心地よい
- 気軽に視聴できる日常系アニメ
- 何度見ても落ち着く雰囲気がある
好みが分かれるポイント
- ストーリー展開が比較的ゆったりしている
- 日常の掛け合いが中心で、大きな展開は少ない
- 2012年当時の作品らしい演出や雰囲気がある
2026年のレビューにも、穏やかな雰囲気や繰り返し楽しめる構成を評価する意見が見られます。一方で、展開のパターンが似ていると感じる視聴者もいます。
この違いは、本作の特徴そのものに関係しています。
物語を大きく動かすことよりも、つみきと伊御の距離感や仲間たちとの日常を楽しむことに重点を置いているためです。
そのため、刺激の強いストーリーや急速に進展する恋愛ドラマを求める人と、穏やかな日常系作品を楽しみたい人とでは、評価が分かれる傾向があります。
【あっちこっちに関するよくある質問(FAQ)】
Q1:アニメ『あっちこっち』は全何話ですか?
A1:テレビ放送版は全12話です。2014年発売のBlu-ray BOXには、テレビ未放送エピソード「PLACE⇔PRINCESS」を加えた全13話が収録されています。
Q2:『あっちこっち』のアニメは何年に放送されましたか?
A2:2012年4月5日から6月28日まで、TBSほかで放送されました。
Q3:御庭つみきと音無伊御の声優は誰ですか?
A3:御庭つみき役は大久保瑠美、音無伊御役は岡本信彦です。
Q4:オープニングとエンディングの曲名は何ですか?
A4:オープニングは「あっちでこっちで」、エンディングは「手をギュしてね」です。
Q5:アニメ『あっちこっち』の制作会社はどこですか?
A5:AIC(アニメ・インターナショナルカンパニー)です。監督は追崎史敏が担当しています。
Q6:『あっちこっち』のアニメ第2期は制作されますか?
A6:2026年10月31日現在、公式な第2期制作決定の発表は確認されていません。放送時期や制作開始日も公表されていません。
Q7:『あっちこっち』はどの動画配信サービスで見られますか?
A7:U-NEXTやdアニメストアなどで作品情報・配信掲載を確認できます。DMM TVやアニメタイムズについても2026年9月時点の配信情報に掲載されています。最新の配信状況は各サービスで確認してください。
まとめ:あっちこっちの魅力は不器用な恋愛と何気ない日常にある
アニメ『あっちこっち』は、2012年4月から6月まで放送された全12話の日常系ラブコメディーです。
異識による「まんがタイムきらら」連載漫画を原作とし、AICがアニメーション制作を担当しました。
御庭つみき役の大久保瑠美、音無伊御役の岡本信彦をはじめとする声優陣の演技が、作品の柔らかい雰囲気を支えています。
主題歌「あっちでこっちで」「手をギュしてね」も、作品を印象づける楽曲です。
2026年現在、アニメ第2期の公式発表はありませんが、原作漫画は第10巻まで刊行され、動画配信サービスでも視聴できる環境があります。
【プロの結論】
『あっちこっち』を楽しむうえで大切なのは、恋愛の進展だけを期待しないことです。
この作品の中心にあるのは、つみきと伊御の微妙な距離感、仲間たちとの掛け合い、そして何気ない日常に生まれる小さな幸せです。
次のような人には、特におすすめできます。
- ほのぼのとした日常系アニメが好きな人
- 不器用な恋愛を描いたラブコメが好きな人
- 個性的なキャラクター同士の掛け合いを楽しみたい人
- 2010年代前半の「まんがタイムきらら」系アニメに興味がある人
反対に、恋愛関係が大きく進展する作品や、強いドラマ性を求める人には、少し物足りなく感じられる可能性があります。
2012年の放送から14年が経過した2026年でも、つみきと伊御の不器用な関係や、仲間たちと過ごす穏やかな時間は本作ならではの魅力です。初めて見る人はもちろん、当時視聴していた人にとっても、改めて楽しめる日常系ラブコメディーとなっています。
主な事実確認資料: TBSテレビ公式作品・キャスト・放送・音楽情報、芳文社公式コミックス情報、U-NEXT公式作品ページ、dアニメストア作品情報、Filmarksのレビュー情報。